国交省、人生100年時代の住まいで新事業
先進モデルに最大3億円補助
国土交通省は高齢者や障害者、子育て世帯などが安心して暮らせる住環境整備のモデル事業に対する補助事業を創設、募集を開始した。1件あたり最大3億円を支援する予定だ。
国土交通省は「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」の募集を5月22日から開始した。同事業は2018年度まで実施した「スマートウェルネス住宅等推進モデル事業」の後継事業だ。「高齢者や障害者、子育て世帯等の居住の安定確保と、健康の維持・増進に貢献する先進的な取り組みを公募し、先導性が認められた事業の費用の一部を支援する」という事業の趣旨は、スマートウェルネス住宅等推進モデル事業と変わらない。
補助要件は、①高齢者等の居住の安定確保及び健康の維持・増進に資する住まいづくり・まちづくりの推進上効果を高めるための情報公開を行うものであること。②新たな技術やシステムの導入(住まいづくり又はまちづくりに関連しない医療・介護・福祉に関する機器の開発・導入を除く)又は多様な世帯の互助や交流の促進に資するものであること等。
「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」では、「課題設定型」、「事業者提案型」、「事業育成型」の3タイプに分けて募集を行う。
補助上限額は「課題設定型」と「事業者提案型」が1件あたり3億円、「事業育成型」が1件あたり500万円。補助率は建設工事費が10分の1、改修工事費3分の2、技術の検証費が3分の2。
「課題設定型」は、設定された5つのテーマに沿った先導的な取組に対し支援を行うもの。具体的なテーマは、下図のとおり。
「事業者提案型」は、自らテーマを提案して取り組む先導的な取組に対して支援を行うもの。「事業育成型」は課題設定型、事業者提案型の事業化に向け、調査・検討を支援するもので、原則として支援終了後、課題設定型か事業者提案型への応募を行う必要がある。「課題設定型、事業提案型への応募に意欲はあるが、まずは準備が必要な人を支援する」(国土交通省)。
平均寿命が延びる人生100年時代はこれまでにない新たな住環境の整備が求められるだろう。その中で、「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」の採択プロジェクトがこれからの住まい環境を考える上で指針を示すことになるのか──。期待が高まりそうだ。
リンク先は各社のサイトです。内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
-
積水ハウス、戸建ZEH「グリーンファースト ゼロ」発売から10年で累積8万棟を達成
2024.04.24
-
コネプラ、第10回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2024 最優秀賞を受賞
2024.04.24
-
アエラホーム、ZEH 普及目標と実績を発表
2024.04.24
-
三井ホーム建方施工のオートバックスグループ国内初の木造店舗が完成
2024.04.24
-
大和ハウス工業、緑が丘ネオポリスにおいて空間拡張システムの実証実験を開始
2024.04.24
内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
-
エフ・ディー・シー WEB来場予約を増やすオンラインセミナーを開催
2024.04.23
-
これからの高性能断熱リフォーム 極力壊さないリノベーションとは
2024.04.22
-
トルネックス 全館空調をテーマに、坂本名誉教授と松尾氏のトークセッションを開催
2024.04.16