日本金属サイディング工業会 3年ぶりに出荷量が増加1500万平方メートル超に
新築で金属らしいデザインが人気
日本金属サイディング工業会は、2018年度の金属サイディング出荷量が3年ぶりに増加に転じ、1500万平方メートルを突破する見通しであることを発表した。新築市場で金属らしいデザインへの支持が高まっているほか、西日本市場への普及も進む。
日本金属サイディング工業会がまとめた2018年度金属サイディング出荷量(会員企業8社の合計)は、3年ぶりに増加に転じ、前年度比5.1%増の1508万1000平方メートルを突破する見通し。2019年3月時点の見通しで、2019年2~3月の出荷量は未確定であるため、昨年2~3月の実績を加えて示した。
日本金属サイディング工業会の芝藤保幸会長(チューオー代表取締役社長)は、「リフォームに強い金属サイディングというイメージがあるが、会員各社が、耐久性や防汚性、意匠性に優れた金属サイディングのラインナップを充実させる中で、新築において金属らしいデザインの採用が増えている」と話す。かつてはリフォーㇺでの採用がほとんどであったが、近年では、リフォームと新築の割合は6.5対3.5となり、新築向けの割合が増えている。
西日本の市場開拓も進む
全製品に占める割合は2割に
日本金属サイディング工業会として取り組む西日本市場開拓の施策の成果も出始めている。「軽い」「遮熱性に優れている」「カバー工法に対応しリフォームに適している」といった金属サイディングの特長を開設したパンフレットを作成し配布するほか、施工事業者向けの講習会などを定期開催している。
こうした取り組みが奏功して、新築、リフォーム、それぞれの市場で採用が増加しており、金属サイディング全体に占める西日本エリアの出荷量の割合は、2013年度の17.5%から、2017年度には20.4%まで伸長している。
第17回施工例フォトコンテストを開催
第17回金属サイディング施工例フォトコンテストの結果を公表した。応募総数は2382作品(前年比7%減)。審査の結果、最優秀賞2作品(新築・リフォーム各1作品)のほか、優秀賞8作品、入選賞38作品を選出した。
新築部門で最優秀賞を受賞したのは、ルポハウス(滋賀県、田中彬博代表取締役)。
シンメトリックな外観が特徴で、北ファサード側をガルバリウム外壁材のみで仕上げ、天然目のルーバーで穏やかさを添えた。内部は吹き抜けからやわらかに光が注ぐ。審査委員のヴェルディシモの江口惠津子代表取締役は「異素材を組み合わせでうまく明暗を表現している。経年により外観がどのように変化していくのかも楽しみ」と評価した。
リフォーム部門の最優秀賞を受賞したのは、結設計工房(山形県、結城利彦代表取締役)。
既存住宅の形状を活かして金属サイディングを上張りし、コストを抑えながら、外観の印象を大きく変えることに成功している。
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