BEフォーム 米国発の高品質な現場発泡断熱材を日本に
最大の強みは歩留まりの高さ 生産性向上に貢献
建材用断熱材の輸入販売を手がけるBEフォーム(東京都中央区、俵一裕代表)は、米国発の現場発泡ウレタン断熱材「クイック・シールド」の販売を開始した。他製品に比べて、同じ原液量で約2倍の壁面を塗布できる歩留まりの高さを売りに、日本市場の開拓を狙う。
クイック・シールドは、創業40年以上にわたり米国で各種ウレタン、防水コーティングの製造を行うSWDUrethane社(米国アリゾナ州、JimPerkins代表)が安全性、効率性、高品質を追求し、10年間にもわたる研究を重ね、開発した現場発泡断熱材。カナダを含め、全米の多様な気候風土に対応してきた実績を誇る。
クイック・シールドの最大の強みは歩留まりの高さだ。現場発泡断熱材は、汎用品のイソシアネートと、各社が独自に配合したレジンという化合物を専用の吹付機を使用して現場で混ぜ合わせ吹き出し、化学反応を起こすことで発泡・硬化する。BEフォームの俵代表は「レジンの配合の仕方にメーカー各社のノウハウが詰まっている」と話す。
クイック・シールドでは、独自のノウハウでレジンを配合することで、北米において業界ナンバー1の歩留まりを実現。他社の現場発泡断熱材に比べて、同じ原液量で約2倍の壁面を塗布できるという。現場での生産性向上に貢献し、施工事業者は価格競争で優位性を確保しやすくなる。俵代表は、「将来的にクイック・シールドの普及が進めば、価格低減効果も生まれ、エンドユーザーが得られるメリットも大きくなるのではないか」と話す。
優れた環境性能を備え施工者の安全性にも配慮
クイック・シールドは、優れた環境性能も備えている。北米のアメリカ安全機構(UL)が発行する環境基準「グリーンガード」の厳しい条件をクリアし、ゴールド認定を取得。他社製品と比べてVOCが極端に少なく、匂いもほとんどない。
北米では、現場発泡断熱材の塗布後に、施工者の安全性を確保する観点から、現場での再作業まで24時間あけることが求められているが、クイック・シールドを用いた現場では、換気せずに1時間以内に戻り作業することが可能で、安全性や環境に配慮した現場発泡断熱材である証となっている。BEフォームがアジア総代理店となり、日本で初めてクイック・シールドの販売を開始し、施工事業者に対して施工管理に関する技術指導も行う。俵代表は、「M&Aが繰り返される北米の発泡断熱材業界内において、SWD社は品質やサービスにこだわる最後の独立系企業として現在も成長を続けている。日本の現場発泡断熱材市場では価格競争が激化しているが、安さだけでなく、真に品質の良い吹き付け断熱材を世の中に提供していきたい」と意気込む。
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