植物性原料を使用したウレタンフォーム誕生
イノアックのグループ会社が開発
イノアックコーポレーションのグループ会社であるBASF INOACポリウレタン(愛知県新城市)は、植物性由来の原料を一部使用した木造住宅向けの現場発泡ウレタンフォーム「FOAMLITE Bio Meguru@SL-50e」を開発した。
2050年カーボンニュートラルに向けて脱炭素化が急務となるなか、断熱性能を高めた省エネ住宅づくりへのシフトが進んでいる。そのカギを握るものの一つが断熱材だが、性能の高さだけでなく、製品自体が環境に配慮したものであることも求められている。
今回開発したFOAMLITE Bio Meguru@SL-50eは、植物由来の原料を10%用いることで石油由来材料の使用量を削減し、環境負荷を低減した現場発泡のウレタンフォーム断熱材。植物由来原料を使用した木造住宅向けのウレタン断熱材の開発は業界初のことだ。バイオマスマーク認定も取得している。
石油由来原料からなる従来品のウレタンフォームと比較して価格帯は同等。断熱性能は従来品よりも高く、密度39.0㎏/㎡で熱伝導率0.021W/mkとなっている。さらに、燃性・接着性・圧着性などの物性も向上していることが特徴だ。
現行の吹付設備のまま使用可能なため工法を変える必要がなく、現場の作業者は新たな技術を習得するといった追加の負担なしで同製品を使用できる。
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