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CEATECレポート IoT・AIを活用して暮らしを快適に

スマホ決済でストレス軽減、独自センサで健康サポートも

アジア最大級の家電・デジタルテクノロジーの見本市「CEATEC(シーテック)JAPAN2018」が千葉県の幕張メッセで開催された。IoTやAIがさまざまな製品やサービスに導入されることによる快適な暮らしが見えてきた。

アジア最大級の家電やデジタルテクノロジーの見本市「CEATEC JAPAN 2018」が10月16日から4日間、千葉県の幕張メッセで開催され大きな注目を集めた。かつては「家電ショー」と言われたシーテックだが、2016年に「脱・家電見本市」を宣言。近年は様々な産業と業種の“共創”によるビジネスの創出を目指す場として家電や通信、自動車や金融など様々な業界が参加する展示会となっている。

CEATEC JAPAN 2018には昨年より多い725社/団体が出展した

19年目となる今年の出展社数は昨年より多い725社/団体、初出展は345社/団体にも及んだ。出展社数は過去最低であった2015年の531社から右肩上がりに推移している。今年はフィンテックへの傾斜を強めるメガバンクなど例年以上に異業種企業の参入が目立った。

例えば三菱UFJフィナンシャルグループは大きなブース内にグループ各社による20のサービスを展示した。中でもスマートフォンを使ってATMでの引き出しや振り込み手続きを簡略化するなどのサービス「mini(ミニ)」は来場者から高い関心を集めていた。

新エリアの設置で「つながる社会」を提案

シーテックが今年の展示で力を入れたのが「IoTタウン」をテーマにしたエリア。様々な業種・ジャンルの企業の出展により暮らしの変化を紹介、「つながる社会」を目指すシーテックを体現するエリアとしてアピールした。

そのなかで凸版印刷はスマートシティ化の基本インフラである無線ネットワークを提案した。少ない消費電力で数km単位の長距離通信を実現する無線通信技術「LPWA」を使ったハイパフォーマンス通信モジュール「ZETA」を展示。

同社技術で小型化・省電力化することでセキュリティも確保したZETAは、超狭帯域でメッシュネットワークと双方向通信を実現する規格なためIoTに適しているという。

LIXILは「生活にマッチしたIoT」をコンセプトにテレビの音声アシスタント機能を通じて複数の家電機器を一括で操作できるデモンストレーションを行った。

デモンストレーションでは、音声アシスタント機能を内蔵したソニーの4Kテレビ「BRAVIA KJ-75Z9F」に「ただいま」としゃべるだけで、テレビの音声アシスタント機能を通じてエアコンや照明などが一括で電源オンになる「アシストルール」機能を紹介した。

住宅内に設置した専用のホームユニットを通じてクラウドサービスと繋げることで、荷物が届いたときにスマホに通知する宅配ボックス「スマート宅配ポスト」も提案。

宅配ボックス内蔵のカメラで宅配事業者を確認できるため、すでに荷物がボックス内に入っていた場合でも外からスマホで宅配事業者を確認しボックスを解錠、複数個の荷物の受けとりができる。スマート宅配ポストなどの製品を通じて個人から社会に“繋がる”ことで快適な住生活づくりを進める。

住宅内に設置した専用のホームユニットを通じてクラウドサービスと繋げることで、荷物が届いたときにスマホに通知する宅配ボックス「スマート宅配ポスト」を提案したLIXIL

住宅IoTとして有望なヘルスケアコンテンツ

今年のシーテックでは「フィットネス/ヘルスケア」エリアが設けられたこともあり、ヘルスケア関連の製品・サービスは今まで以上に注目の出展が多かった。

たとえば日立製作所は「ポータブル呼気アルコール検知システム」を提案。スマホに息を吹きかけるデバイスを装着、そのデータをクラウドシステムに送信することで健康状態やアルコール濃度などを計測し、そのデータを管理する。

また同社は「食事記録・栄養成分分析システム」も提案。これはスマホ内にある食事の画像を専用のデバイスを使って読み取ることで、食事内容や食材、量、栄養素などを判断するシステム。データを蓄積していくことで、1週間の栄養バランスなどを記録する。スマホという手軽なデバイスでユーザーの健康状態を管理する。

LIXILは、入浴時における事故が多いことを受け、松戸市立総合医療センターと千葉科学大学危機管理学部、LIXILとの産学連携プロジェクトのひとつとして入浴調査専用デバイスを開発した。筒状のIoTデバイスを湯船に浮かべることで、入浴中の心拍数と湯温データを遠隔で取得する。取得したデータから入浴時間と体温を推定する。「デバイスの開発、調査データをもとに高齢者の入浴をサポートしていきたい」(同社担当者)という。

パナソニックは、カメラ画像から表情や瞬き、脈拍を取得し、サーモグラフィーの画像から皮膚温度、放熱量を取得、AI処理することで眠気や怒り、悲しみなどの人の感情を読み取る「人状態推定技術」を展示した。

人の温冷感に合わせて動作するエアコンなどに人状態推定技術を活用することで、快適な空気環境をつくり健康をサポートする。

パナソニックは、一際大きなブースで人の感情を読み取る「人状態推定技術」を展示した

今回のシーテックでは海外との連携を強化、海外企業・団体の展示を集めたエリアを新設していた。海外企業の担当者に話を聞くと日本はIoTの導入が遅れているという。ただ、今はIoTやAIを活用した製品・サービスが急速に増え、その可能性は広がりつつある。特に住まいにおけるIoT化は、暮らしを大きく変える可能性があり、その広がりのスピードが感じられるシーテックであった。

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特集:

2030年住宅への設置率6割は可能か
初期費用、条件不利地域へのソリューション

国は2030年に住宅での太陽光発電の設置率6割を目標とする考えを示した。
現状の設置率は1~2割とみられ、非常に高い目標と言える。
100万円以上を必要とする「高額な初期費用」や、十分な発電効率を得るのが難しい「条件不利地域」といった課題があるなか、住宅事業者は設置率6割に向けてどのように取り組んでいけば良いのか──。
住宅太陽光発電マーケットの最前線を追う。

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