YKK AP、リフォーム用シャッターを大幅リニューアル
災害増でニーズ高まり、特殊な収まりに対応
YKK APは木造住宅を対象としたリフォーム用シャッターをリニューアルする。台風が増加・大型化していることで、窓用シャッターのニーズがさらに高まると見込み、これまで対応できていなかった特殊な収まりに対応したリフォーム用シャッターの拡販を狙う。
YKK APは木造住宅を対象とした窓シャッターのリフォーム商品「かんたんマドリモ シャッター」を発売した。2時間で壁の上からシャッターを取付けられる施工性に加え、対応できていなかった特殊な収まりにも対応することで、リフォームでの窓シャッターの販売を拡大させたい考えだ。
近年、台風の増加・大型化などで、大きな被害が出ている。住宅の窓においても、強風により飛来物が衝突することでは破損する可能性がある。このため、YKK APでは今後は住宅の窓を守るために窓シャッターの需要が高まると予測している。
だが、これまでの窓シャッターのラインナップは、標準的な窓に設置できる商品と、窓の下がウッドデッキに接していても設置できる「土間用」にとどまっており、特殊な収まりには対応できていなかった。このため、今回、特殊な収まりに対応できる、リフォーム用の窓シャッター「かんたんマドリモ シャッター」の提案を開始した。
「これまでは約7割の窓には対応できていなかったが、今回のリニューアルで、ほとんどのケースに対応できる」と、中谷卓也 執行役員は自信を見せる。
今回、対応する特殊な収まりは、窓の横にスペースがなく窓と壁が接している「片入隅収まり」、窓の横・上にスペースがない「ボックス収まり」、横引き雨戸の付いた「雨戸収まり」。加えて、これまで、販売を行ってきた土間用もラインナップに加える。
「片入隅収まり」「ボックス収まり」については今回販売を開始し、「雨戸収まり」については12月から発売を行う。参考価格は、幅1606mm×高さ2123mm、標準納まり、下地部材なしの場合で、リモコンスリットシャッターが33万1300円、リモコンシャッターが20万5200円、手動シャッターが13万2500円としている。
このうち、リモコンスリットシャッターとリモコンシャッターについては、2万円程度の専用の機器を別途購入することでIoTに対応。スマートフォンやスマートスピーカーから操作できる。
売り上げ倍増 年間3万セット20億円目指す
YKK APではこれまでリフォーム用窓シャッターの年間売上高は8億円(1万7000セット)だったが、今回の「かんたんマドリモ シャッター」により、倍以上の20億円(3万セット)を目指す。
気象の変化で台風の大型化やゲリラ豪雨が頻発しており、これまで必要ないと思われていた地域でも必要性が増してきている。それだけに、どんな住宅にも簡単に後付けできる「かんたんマドリモ シャッター」のニーズは高そうだ。
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