30年間続けてきた情報発信の場
間もなく10月の住生活月間を迎える。
平成元年にスタートした「住宅月間」は平成19年に「住生活月間」と名称を変更しながらも30年にわたって継続されてきた住宅産業界をあげてのキャンペーン事業である。
同月間に開催される中央イベントでは、毎回テーマを設定しイベントを開催する。このテーマを年を追って細かくみると、住宅業界の大きなうねり、住宅に求められるニーズの変遷などがうかがえる。
第1回は「ゆとりある住生活-新しい豊かな住生活を求めて-」で、第7回まで“ゆとりある住生活”がキーワードとなっている。第8回では「住まい新時代-人と自然にやさしい住まいづくり」となり、以降、“地球”や“環境”という単語が見られるようになる。環境問題への対応が住生活においても避けて通れなくなってきたということだろう。また、第19回は「住み次がれる住まい-200年住宅の住まいづくり-」と、ストック型社会を見据えたテーマが登場する。
中央イベントのテーマは、住宅に対する社会的な要請がダイレクトに表れているといっていいだろう。
全体を通して随所に登場するキーワードは「省エネ」や「耐震」といった住宅のベーシックな性能であり、「安全・安心」という住宅に求められる基本的な役割だ。ちなみに今年のテーマは「どう建てる?家族のための安心住宅~省エネ性能と耐震性能の高い家~」である。
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