2018.9.28

朝日ウッドテック、無垢材挽き板フロアのラインナップを拡充

着色系床材で1万坪/月の販売を目指す

無垢材挽き板フロアのラインナップを拡充し、独自の技法で木味を表情豊かに表現した「MOMENT(モーメント)」を10月より発売する。販売開始後半年で3000坪/月、将来的に同社が販売する他の着色系床材と合わせて1万坪/月を目標に、提案に注力する。

朝日ウッドテックは「無垢材そのものの美しさ」と「複合フローリングの高機能性」を兼ね備えた高機能複合フローリング「Live Natural プレミアム」のラインナップに、木味をよりエレガントで表情豊かに表現した「MOMENT」を追加、10月より販売を開始する。

Live Natural プレミアムは、2012年に挽き板に新たなカテゴリーを追加することを目的に開発、販売を開始したもの。銘木の無垢材を厚さ2mmの挽き板に加工し表面化粧材に使用することで、高級無垢フロアとそん色のない素材感、質感を付与。独自の6層構造の基材の採用により、床暖房にも対応できる優れた寸法安定性を持たせている。発売開始以来、本物志向のユーザーから高い支持を得ており、直近では2万坪/月を販売するほどの人気製品だ。

新たに販売を開始するMOMENTのコンセプトは「“豊かな木味に、色味というエレガントを加えた洗練” 感性が刺激され、暮らしのイマジネーションが自由に広がるフロア。」だ。色を付けながらも素材の風合いを残すため、表面に特別な顔料を塗布し乾かしたうえで表面を削り取る作業を複数回繰り返して色を重ねる独自の新技法「チョークドスクラッチ加工」を採用。透明感を失わずに奥行きのある色味をつくり出した。

加えて、ロシアや北海道のミズナラ、東欧のオークなど寒い土地で育ち木目の詰まったオークを厳選して使用することで、よりエレガントで上品な表情を実現。カラーには空間づくりが多様化するなかでもあらゆる家具にマッチするホワイト、生成り、グレーの3色をラインナップした。価格は8万8000円/坪。

MOMENTでは色を付けつつ素材の風合いを残すため、表面に特別な顔料を塗布し乾かしたうえで表面を削り取る作業を複数回繰り返して色を重ねる「チョークドスクラッチ加工」を採用した
カタログでは同社では始めて外国人のモデルを起用した。暮らしの“幸せな瞬間” を切り取ったような空間写真で製品を紹介している

採用増加に向けスタイル展示も増やす

MOMENTの販売目標は販売開始後半年で3000坪/月、将来的には同社が販売する他の着⾊系床材と合わせて1万坪/月と掲げている。目標達成に向け、同社では始めてカタログに外国人のモデルを起用。MOMENTという製品名に合わせて暮らしの“幸せな瞬間” を切り取ったような空間写真で製品を紹介することで、製品を採用した際の空間や暮らしのイメージを伝えている。ショールームなどでのスタイル展示も増やす。先ごろオープンした横浜ショールームにも展示した。

日本ではまだあまり多くない道管着色系挽き板床材だが、マーケティング部プロモーション推進室の西村公孝室長は「MOMENTの販売をきっかけに市場をつくっていきたい」と話し、販売に自信を見せた。