ルーヴィスが賃貸の大規模修繕費立替えサービス 賃貸の空き室問題に一石
初期コストなしでリノベ・メンテが可能
ルーヴィスは賃貸住宅の大規模修繕費用を立て替えるサービスを開始した。賃貸オーナーは初期コストなしで大規模修繕を行える。賃貸の空き室問題に一石を投じそうだ。
賃貸住宅については、築10年を過ぎると、大規模な改修工事が必要になってくる。だが、費用を捻出できない賃貸オーナーも多い。大規模修繕のしっかりとした資金計画を練って賃貸住宅を新築する人は多くないためだ。結果、大規模修繕できずに競争力が落ち、空き室が増えてオーナーを圧迫する。こうした課題の解決を目指し、横浜市に拠点を置く住宅・不動産会社のルーヴィス(福井信行 代表取締役)は、賃貸住宅オーナーが初期コストなしで物件の大規模修繕を行えるサービス「タテカエ」を開始した。
「タテカエ」の仕組みは以下のとおりだ。まず、同社は一棟単位で賃貸住宅を所有するオーナーから賃貸管理・集金代行業務を受託したうえで、大規模修繕費を「修繕協力金」(建物賃貸借契約の保証金)というかたちで最大8000万円まで立て替える。立て替えた大規模修繕費については、ルーヴィスが入居者から集金する毎月の賃料から分割で徴収する。賃貸オーナーにとって、毎月の賃料は減るものの、初期コストなしで大規模修繕ができる。また、銀行からの借入れとは異なり利息が発生しないというメリットもある。改修工事の設計・施工についてもルーヴィスが請け負う。同社はこれまでに年間約80件~100件、累計で約800件のリノベーションを請け負ってきた実績がある。
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