“想定外”ですませてよいのか

9月6日、午前3時に北海道の胆振地方を震源とする地震が発生、厚真町で震度7を観測した。一時、道内のほぼ全世帯で停電が発生、その数は295万戸にのぼる。また、厚真町で大規模な土砂崩れが発生し、人的被害も報告され始めている。今後一週間で再度、最大深度7の地震が起きる可能性もあるという。

新聞には連なる山並みの一方向の斜面が軒並み崩れている衝撃的な航空写真も掲載され、あらためて地震が持つ力の大きさを思い知らされた感がある。

近年、大規模な自然災害が相次いでいる。特にこの夏は「平成30 年7月豪雨」により、西日本を中心に広範囲で記録的な大雨となり多くの被害が発生した。

さらに9月の台風21号では暴風・高潮の猛威がクローズアップされた。こうした自然災害の復旧もままならないうちの北海道での地震発生である。頻発する大規模な自然災害に、社会全体に漠とした不安が広がっているのではないだろうか。


この記事は会員限定記事です。
無料会員になると続きをお読みいただけます。

アカウントをお持ちの方

ご登録いただいた文字列と異なったパスワードが連続で入力された場合、一定時間ログインやご登録の操作ができなくなります。時間をおいて再度お試しください。