2018.8.3

野原住環境 湘南にビルダーと消費者を結ぶ情報発信拠点

自分らしく暮らすためのアイテムやアイディアを提供

建材流通の野原住環境は、初の試みとして湘南に、情報発信拠点「LAIDBACK LIVING 湘南」を開設した。ビルダーと消費者、それぞれに開かれた情報発信拠点として活用を促すことで、ビルダーの営業活動を後方支援していきたい考えだ。

情報発信拠点「LAIDBACK LIVING(レイドバックリビング) 湘南」をプロデュースしたのは、同社のゼロエネサポート部の吉田和広部長だ。

吉田部長は、レイドバックリビング湘南を開設した狙いについて、「地域の流通店が知り合いの工務店を連れてくる。その工務店が顧客を連れてくる。そうした循環を生み出すことで、地元の流通店、工務店、住まい手などが気軽に集える場所を提供したかった。レイドバックとは、『のんびり』という意味。今後の人口減少に加えて、新築でマイホームを持ちたいと考える若い世代も減少している。この場所を業界全体が抱える課題の糸口を見つける端緒としていければ」と話す。

レイドバックリビング湘南の内外装については、プロのデザイナーに依頼し、若年層が好みそうな建材やインテリアアイテムなどを豊富に取り入れた。「若年層から共感を得られるように店舗づくりを工夫した。ビルダーなどにとっても店づくりの参考になるはず」(吉田部長)。

レイドバックリビング湘南の店内。店舗施工の一部を、関係者が集まりDIYで施工した
まるでおしゃれな雑貨屋のようなレイドバックリビング湘南の外観。若年層が好むテイストを意図的に取り入れた

家づくりに関する3つの体験が可能

レイドバックリビング湘南では、「見る」「知る」「出会う」を切り口に、家づくりに関する3つの体験ができるサービスなどを提供していく予定だ。

「見る」体験では、流通事業者の強みを活かして、プロ向けのインテリアアイテムや建材、設備、家具などカタログやサンプルを用意。「ホームセンターなどでは手に入らない、稀少なアイテムを紹介できる」(吉田部長)。

「知る」体験では、断熱、省エネ、構造、劣化対策など、木造住宅の見えないところに潜むリスクや対策などを、スタッフが解説する。また、同社が開発した住宅の省エネ性能のシミュレーター「e-cocochi ホームデザイナー」を活用して、新築する住宅の省エネ性能を「見える化」するサービスも提供する。

「出会う」体験では、顧客の好みや嗜好に応じて、地域の工務店などを紹介。「理想の家づくりを実現してくれるパートナーに出会うことができる」(吉田部長)。

そのほか、DIYをテーマとしたワークショップなども定期的に開催していく予定だ。レイドバックリビング湘南の立地は、小田急江ノ島線藤沢本町駅徒歩7分。営業時間は平日の9-17時。