住宅各社でスマートタウンの開発が相次いでいるが、このほど積水化学工業はIoTとセンシング技術を応用したスマートタウンマネジメント事業に乗り出した。第一弾として埼玉県朝霞市と「「SEKISUISafe & Sound Project」に取り組み、2020年の完工、街開きを目指す。

* * *

積水化学工業はスマートセキュリティ製品の開発、製造、販売などを行うSecualなどとともに、埼玉県朝霞市の同社工場跡地にスマートタウン「SEKISUI Safe & Sound Project」を建設する。同社と朝霞市の協業プロジェクトで、約7万3400㎡の敷地にセキスイハイム約130戸の戸建住宅やマンションを分譲するほか商業施設などを整備する。

「一緒にいよう。一瞬も、いつまでも。」をコンセプトに、積水化学グループの製品や最先端技術を使い、安心・安全で環境に優しいサステナブルなまちづくりを目指す。たとえば、自発光中間膜やフィルム型太陽電池、スマート街灯といった先進技術を活用するほか、同グループの「環境貢献製品」を使用して電線の地中化などを行う。また、SecualとともにさまざまなIoTデバイスなどを活用し、スマートタウンにおけるマネジメントプラットフォームの開発を進める。住宅の仕様は決まっていないが、太陽光発電システムや蓄電池、HEMSなどを搭載したスマートハイムになる予定で、ZEH仕様も検討しているという。総工費は約130億円で、2020年の完成を予定している。

積水化学グループがこれほど大規模なまちづくりを行うのは初めてのこと。これまで同社が行ってきたタウンマネジメントは、管理組合での業務受託や地域コミュニティづくりであったが、今回のプロジェクトでは街の価値向上にまで広げて提供する。髙下貞二代表取締役社長は「世代を超えた人々に楽しく住んでもらうためには、持続的な発展をつづけ、価値が残る街をつくっていく必要がある」と話す。

加速する住宅各社の取組み 最新技術で新たな価値を提供

大手ハウスメーカーの多くがまちづくりに重要な切り口としてスマートタウンに取り組んでいる。積水ハウスは「スマートコモンシティ」のブランドのまちづくりを展開、大和ハウス工業は環境負荷の少ない、持続可能な住まいと暮らし方を「スマ・エコ プロジェクト」として提案。ミサワホームも地域それぞれの魅力を活かす「スマートシティ」を開発する。パナソニック ホームズも「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」やスマートシティ潮芦屋「そらしま」などが注目される。

省エネ・創エネに対するニーズが高まり、IoTやAIなどの住生活への導入が急速に進みつつある。“スマート”な家づくりをまちづくりにまで広げる住宅各社の取組みは、今後さらに加速しそうだ。

「SEKISUI Safe & Sound Project」パース図

#
このエントリーをはてなブックマークに追加