ウッドステーション社長インタビュー 在来木造をアップグレードし「みんなの工業化」を実現

ウッドステーション 代表取締役社長 塩地博文氏

受け身型企業に徹し住宅産業の持続的成長を下支え

木造大型パネルの開発者であり、大型パネル事業を展開する新会社、ウッドステーションを立ち上げ、代表取締役社長に就任した塩地博文氏。どのような問題意識から大型パネルの開発に取り組んだのか。三菱商事建材から独立し新会社を設立した狙いは何か。新会社を通じて何を成し遂げようとしているのか。

塩地氏は「ウッドステーションは、住宅業界で希少価値であろう受け身型企業を目指し、業界最適を演出する。それが持続的成長のポイントだ」と話す。

ウッドステーション代表取締役社長 塩地博文氏

──大型パネル開発の経緯、背景について教えて下さい。どのような問題意識から開発に取り組まれたのでしょうか。

まずは大工を含めた熟練工の不足ということが社会問題化してきていることです。在来木造は、単純化して言えば、「大工がつくる」工法です。大工がいなくなれば、在来木造は成り立たないということに帰結していきます。在来木造は、新築住宅着工戸数の約7割のシェアを占めるほどの巨大産業でありながら、その根本が成り立たなくなってきている。そうした矛盾が大きくなってきていると感じたのです。


この記事は会員限定記事です。
無料会員になると続きをお読みいただけます。

アカウントをお持ちの方

ご登録いただいた文字列と異なったパスワードが連続で入力された場合、一定時間ログインやご登録の操作ができなくなります。時間をおいて再度お試しください。