2018.2.15

ポラスグループ ポラテック 埼玉県加須市に4500平方メートル特養を整備

準耐火のハードルをクリアし木質感あふれる空間に

ポラテックは、埼玉県加須市で、大型木造の特別養護老人ホームの完成見学会を開催した。延床面積は約4500平方メートルにのぼり、同社が手がけた大規模木造のなかでも過去最大のものとなる。準耐火のハードルをクリアし木質感溢れる空間を創出した。こうしたノウハウを蓄積・活用し、中大規模木造建築の請負事業を強化していく方針だ。

ポラテックは木造住宅で培ってきたプレカット技術のノウハウや、自社で大工を育成しているという強みなどを活かし、3年前から中大規模木造市場の開拓を推進している。受注実績は伸長しており、3年間で40棟、受注金額も約40億円を突破した。プレカット受注全体の1割を中大規模木造市場向けの案件が占めるまでに成長してる。昨年度だけで、年間14棟の中大規模木造建築を手がけた。受注全体の3割は、同社が元請けとなり、全ての工程を手がける案件、残りの7割は、意匠設計や構造設計を設計事務所が手がけ、それ以降の工程を受け負う施工受けの案件が占めている。

今回、ポラテックが埼玉県加須市で手がけた、特別養護老人ホーム「別邸暁」は、敷地面積8017平方メートルという広大な施設に建つ在来木造の準耐火構造、平屋建て(一部2階建て)の施設で、延床面積は4552平方メートルに及ぶ。設計・監理を時設計、施工をポラテックが担当した。

別邸暁を運営するのは、社会福祉法人昭人会(秋谷典裕理事長)。新たに大規模な特別養護老人ホームを建設するうえで、木のぬくもりが、住む人の健康面、精神面に好影響を与える点に注目し、入居者により健康的で快適に暮らしてもらいたいと考え、木造施設とすることを選択した。施主からの「木質感あふれる施設にしたい」という要望に応え、ポラテックでは、木造戸建住宅で培ってきた内装木質化のノウハウを活かして準耐火のハードルをクリアしながら、燃えしろ設計で梁を現しで用いるなど、内装にも木をふんだんに使用。100床ある居室の全てに、ヒノキの無垢フロアを採用した。


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