首都圏の既存マンションの成約件数が過去最高 昨年に続き新築の供給戸数を抜く
新築から既存市場への転換が鮮明に
首都圏の既存マンションの成約件数が3年連続で上昇し過去最高となったことが東日本レインズの調査で分かった。また、2年連続で新築の供給戸数を抜き、首都圏のマンションに関しては既存住宅市場の勢いが増している。
(公財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)の調査によると、2017年の首都圏における既存マンションの成約件数は3年連続増の3万7329件で前年比0.4%増となり過去最高を更新した。前年の調査では13年の3万6432戸を超え過去最高だったが、今回はそれを抜いた。
地域別では東京都が2.8%増、千葉県1.2%増と引き続き増加したが、神奈川県は3.6%減、埼玉県2.6%減と減少に転じている。
一方で、不動産経済研究所の調査による調査では、2017年に首都圏で新規供給されたマンションの戸数は前年比0.4%増の3万5898戸となっており、首都圏の既存マンションの成約件数が新築マンションの供給戸数を上回った。こうした傾向は昨年から見られ始めたが今年も続いたことで、首都圏のマンションに関しては既存住宅の勢いが増してきていると言えそうだ。
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