樹脂サッシ工業会、リサイクル樹脂サッシの実証実験開始
将来を見据えた資源の有効活用へ リサイクル樹脂サッシの普及を推進
樹脂サッシ工業会は、塩ビ工業・環境協会とのワーキンググループの活動の一環としてリサイクル樹脂サッシの実証実験を開始した。リサイクル樹脂サッシを製造し、北海道にある既存建築物に取り付けて経過観察を行う。リサイクル樹脂サッシの製造フローが構築できれば、樹脂サッシの多くが埋め立てられている現状を打破できる。限りある資源の有効活用へ期待がもてそうだ。
樹脂サッシ工業会は「塩ビサッシリサイクル合同ワーキンググループ」の活動の一環として、リサイクル樹脂サッシを製造し既存建築物に取り付けて経過観察を行う実証実験を開始した。
リサイクル樹脂サッシとは、樹脂サッシの製造時に出た端材などのリサイクル材を粉砕処理し、バージン材料と混ぜ合わせて作ったサッシのこと。押出成型技術と呼ばれる高度な技術を使って作る樹脂サッシは、配合が異なる他のメーカーの樹脂サッシをリサイクル材として使用すると完成具合に差が生じる場合があるという。そのため、これまでは自社工場内で出た端材のみをリサイクル材として使用していた。また、調色されたバージン材料にリサイクル材を混ぜ合わせることで起きる色の変化を極力抑えるため、リサイクル材の色の選別も行っていた。
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