2017.11.10

旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ、バルコニー笠木周辺部の防水対策提案を強化

散水試験でブチルテープの高い釘穴止水性を確認

旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツは、バルコニー笠木部の防水対策提案を強化する。様々なバルコニー手摺壁の試験体を用いて散水試験を実施した結果、ブチルテープを使用することで、釘穴などに対する高い止水性を発揮することが確認できた。劣化事故の抑制に寄与するアイテムとして活用を促していきたい考えだ。

バルコニーの笠木周辺部は、漏水・結露事故が起きやすい要注意箇所だ。近年、外壁の通気工法の普及に伴い、バルコニーの手摺壁でも通気層を設けることが多くなってきているが、「納まりが確立されていない」「施工が入り組む」といった理由で漏水事故が多発している。

現在、バルコニーの笠木周辺部の納まりとして最も普及しているのが、手摺壁の木下地を水切りシートなどで覆い、手すり壁の上部に養生材の役割も兼ねて窯業系サイディングを裏張りして、笠木を固定するための金具を設置し、脳天から釘打ちするというもの。だが、水平な箇所であるだけに、万が一、漏水すれば雨水が留まりやすく、とくに釘穴から木下地まで雨水が浸入するリスクが高いと指摘されている。こうした課題を受けて旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツでは、バルコニー手すり壁に様々な水切りシートをタッカーで止めつけた試験体を用いて散水試験を実施した。水切りシートのみの試験体には、タッカー穴から雨水浸入が確認されたが、水切りシートにブチルテープを捨て張りしたものには、雨水浸入が見られず、タッカー穴に対して最も有効な止水処理であることが確認できた。


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