旭化成ホームズ、静岡県富士市でロングライフスマートコミュニティの実現へ
移住・定住を促し 地方創生に貢献
静岡県富士市の旧社宅跡地で大規模分譲住宅の開発に乗り出す。富士市と「地方創生に関する包括協定」を結び、移住・定住を促し、安心・安全の確保と災害時の支援や、家庭と仕事の両立支援を推進するまちづくりで協働。住まいの価値・資産価値が持続的に維持成長できるロングライフスマートコミュニティを目指す。
静岡県富士市江川地区の旧旭化成社宅跡地において、大規模分譲住宅の整備に乗り出す。富士市は1958年に旭化成がアクリル繊維の生産工場を建設し、現在も付加価値製品の生産拠点、最大規模の研究開発拠点に位置付けられている。2007年には旭化成ホームズも住宅総合技術研究所を設置し、へーベルハウスの研究開発を行っている。
住宅総合技術研究所を創設した際に「あさひ・いのちの森」の取り組みも開始。敷地内にある約1万平方メートルの緑地で、生物多様性保全に取り組んでいる。富士市は旭化成グループにとって縁の深い地域なのだ。
「旧社宅跡地の有効活用として、へーベルハウスによる分譲住宅の整備を検討するなかで、共に歩んできた富士市の発展にも貢献できないかと考えてきた」(旭化成 岡村一富士支社長)としている。
そうしたなか、今回、富士市との間で「地方創生に関する包括協定」を締結。「江川地区豊かな暮らし空間創生住宅整備事業」において双方の資源を有効活用し、協働により、地方創生を実現して持続可能な地域の発展に寄与していく。
富士市の小長井義正市長は「富士市も少子化対策などに取り組んでおり、少しずつ効果も現れている。今回の取り組みにより弾みをつけたい」と語った。
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