(一社)ZEH推進協議会、設立記念講演会を開催 本格始動へ

初年度500社の加盟を目指す


(一社) ZEH推進協議会 (以下、ZEH協)は、設立記念講演会を開催した。初年度500社のZEHビルダー加盟を目指し、ZEHのさらなる普及促進に向けた取り組みを進めていく方針だ。

ZEH協は、地域で活躍するZEHビルダーを中心に、ZEHのさらなる普及促進を図るために創設された協議会。初代の代表理事には小山貴史氏(エコワークス社長)が就任し、建材メーカーや商社・流通業者にも賛助会員として協議会への参加を呼びかけている。本格的な活動開始に先駆けて、東京・文京区の「すまい・るホール」で設立記念講演会を開催した。定員250名に対して400名超もの申込みがあったという。

講演会の冒頭で小山代表理事は、「ZEHビルダーの登録数は約6000社に達しているが、昨年度の補助を活用して実際にZEHを建設した事業者は約2000社。こうした問題を解決し、さらなるZEHの普及促進を図っていくことがZEH推進協議会の役割のひとつ」と述べた。

また、来賓代表として登壇した(一社)建築環境・省エネルギー機構の村上周三理事長は、「ZEHに関する生活のイメージを描けないということが大きな課題ではないか。そのためにも、省エネを超える多面的な便益を明らかにしていく必要がある」と指摘。ZEH協では、光熱費の削減効果やそれ以外のZEHが生活者にもたらすメリットを明らかにしていきたい考え。

(一社) ZEH推進協議会 、設立記念講演会を開催 本格始動へ
「すまい・るホール」で開催した設立記念講演会には、定員250名に対して400名超もの申込みがあった
(一社) ZEH推進協議会 、設立記念講演会を開催 本格始動へ
「ZEHのさらなる普及促進に向けた課題の解決に取り組んでいく」と語る小山代表理事

ZEHの“売り方”などをセミナーで解説

記念講演会では、国土交通省、経済産業省、環境省の担当者からZEH関連の施策の紹介があったほか、後半ではZEH協の顧問でもある芝浦工業大学の秋元孝之教授、東京理科大学の植田護准教授、早稲田大学の田辺新一教授を交えたパネルディスカッションも実施。モデレーターを(一社)日本建材・住宅設備産業協会ZEH普及分科会の布井洋二副主査が務めた。

記念講演会で登壇した経済産業省資源エネルギー庁省エネルギー対策課の長谷川貴彦課長によると、平成28年度に登録完了したZEHビルダーの数は5631社であったが、このうち普及目標を達成できたのはわずかに24%であったという。また、普及目標が未達成であった理由としては、「ZEHを建てる建築主がいなかった(ZEH営業が成立しなかった)」という回答が57.5%を占めている。

こうした現状を考慮して、ZEH協ではZEHの提案セミナーも全国で行う予定で、(一社)日本建材・住宅設備産業協会と、小山代表理事が講演を行う。小山代表理事が社長を務めるエコワークスでは、福岡や熊本で住宅事業を展開しており、すでにZEH率は約9割に達している。セミナーでは、エコワークスでのノウハウを紹介していくという。

ZEH協では、初年度500社、2020年までに2500社を目指して活動を展開していく方針だ。


  


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