ウッドデザイン・国交大臣賞はエバーフィールドの木材加工場
短尺の地域材で「無柱大空間」を実現
「ウッドデザイン賞2025」の上位賞が決まり、エバーフィールド(熊本県熊本市)の木材加工場が国土交通大臣賞を受賞した 。

ウッドデザイン賞は、木を使用する優れた建築・空間、プロダクト、活動・研究を表彰する制度。
エバーフィールド木材加工場の最大の特徴は、長さ5m以下の小中径木材を主要構造材に使って無柱大空間を実現した点だ。複数の中小系木材が互いにもたれかかるように組み合う「レシプロカル構造」を採用し、荷重を分散させている。長尺材に頼らない新たな中大規模木造建築の形と言えそうだ。
なお、中小系木材には熊本県産小国杉を使用しており、地域産材の利用にも貢献している。
そのほか、今回のウッドデザイン賞では万博の大屋根リング(農林水産大臣賞)や、大和ホールディングスの本社ビル(経済産業大臣賞)などが上位となった。
審査委員長の赤池学氏は、「上位賞受賞作品には時代を映した秀逸な作品が出揃った。建築・空間分野では大規模木造建築を始め、オフィス、観光交流施設や一般住宅など多様な用途での木材利用が見られた。地域工務店から大手ゼネコンまで、木の担い手の幅が広がっている」と総評した。
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