New   2025.11.7

子どもに個室は必要か!? 令和の子ども部屋論争

 

かつて子どもに個室を与えることが、子育てを行う上でマイナスの影響をもたらしているという子ども部屋論争が勃発した。令和になり、子どもの生活も変わり、スマートフォンやSNSの普及に伴い、「現代の子ども達はもはや物理的な個室よりも、オンライン上のプライバシー空間の方を重要視している」という見方さえある。こうした状況を踏まえて、子どもを持つ全国の20代以上の男女にアンケートを実施した。その結果をもとに親世代の子ども部屋に対する考え方を考察していく。

8割以上が子どもに個室は必要
時期は小学校高学年

今回の調査はWebアンケート形式で実施した。20代、30代、40代、50代、60代、70歳以上という6つの世代について、男女それぞれ50人、全体で600人を対象に行った(調査時期:2024年11月)。

「子どもに個室は必要だと思いますか」という質問に対して、「必要」という回答が81.8%、「必要ない」が18.2%という結果であった。やはり8割以上の回答者が子どもに個室は必要だと考えている。

男女別では、男性の85.0%が、女性の78.7%が「必要」と回答しており、わずかに女性の方が「必要」と考える回答者が少ない。

注目すべき点は、70歳代以上の女性で、32.0%の人が個室は「不要」と回答している点。実際に子育てを行い、子どもが独立した後に考えてみると、それほど個室が必要だったとは思えないということかもしれない。

いずれにしても、親の視点から見ると、子どもには個室が必要ということが多数派であることは間違いないようだ。


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