2025.2.26

積水化学が鉄骨平屋を市場投入

ハイエンド向けに

 

積水化学工業 住宅カンパニーは、ハイエンド層をターゲットにした鉄骨造の戸建て注文住宅「ザ・デザイナーズハイム」のラインアップに、平屋の新モデル「The Designer’s HeimD1(ザ・デザイナーズ ハイムディーワン)」を追加する。

近年、人口減少に伴って世帯人数が減っており、少人数に適した居住形態として平屋に注目が集まっている。また、平屋は階段のない移動動線を確保できることなども魅力の一つだ。国土交通省の「令和6年 建築着工統計調査」によると、新築戸建て住宅のうち平屋の割合は全国で15%を超えている。

こうしたなか、同社はハイエンド向けに展開している2階建て鉄骨注文住宅「ザ・デザイナーズハイム」の設計思想を平屋に転用したThe Designer’s HeimD1を2025年2月28日から発売する。

The Designer’s HeimD1の最大の特徴は、独自のボックスラーメン構造による鉄骨ユニットの強さと設計自由度、工場生産技術による高い品質によって実現したダイナミックなデザイン性の高さ。外観スタイルには、存在感のある大屋根が目を引くフラット屋根スタイルと傾斜屋根スタイルの2つをラインアップした。

フラット屋根スタイルでは、力強い水平ラインを基調とした工業化住宅ならではの機能美を表現。一方、傾斜屋根スタイルでは、高さのあるダイナミックな勾配天井が縦方向に広がる余白の機能美を演出する。

また、大屋根による深い軒空間や鉄骨ユニットによる大開口・大空間を活用し、建物の内外をつなげる半屋外空間「GranCabin(グランキャビン)」や離れのように使える独立空間「GranCabin Hanare(グランキャビン・ハナレ)」を用意。空間の拡張により、ワンフロアでも多彩な暮らしを実現可能にしている。

そのほか、工場生産技術を活かした高精度な気密・断熱施工で断熱等性能等級6を標準でクリア。大屋根を活用した大容量の太陽光発電システムや蓄電池によって高いレジリエンス性も確保した。

同社は、販売目標として年間300棟を掲げている。

フラット屋根スタイルの外観