リフォーム費用が初の400万超 予算上回ったは3割
住宅リフォーム推進協議会の調査で明らかに
住宅リフォームにかかった平均費用は過去最高の434.2万円にのぼることが、(一社)住宅リフォーム推進協議会の「2024年度 住宅リフォームに関する消費者調査」で明らかになった。
この調査は、リフォーム実施者およびリフォーム検討者を対象に、リフォームに対する意識や行動などの実態を聞いたもの。今回で検討者への調査は16回目、実施者への調査は5回目となる。
リフォーム検討者、実施者にそれぞれ予算を聞いたところ、検討者の平均額は276.9万円、(前年度比5.3%増)実施者の検討時の平均額は290.7万円(同9.4%増)と上昇傾向が続いた。実施者の平均は300万円に迫る勢いだ。
一方、実際にリフォームにかかった費用(補助金含む)を実施者に聞くと、平均額は434.2万円(同24.9%増)と大きく上昇。調査開始以来、初めて400万円を超え過去最高となった。予算と実際の費用には大きな乖離がみられる。
実際の費用が予算を上回ったと回答した割合は、29.3%と前年度から微減したが、依然として約3割を占める。その理由は、「予定よりもリフォーム箇所が増えた」(42.2%)、「設備を当初よりグレードアップした」(39.6%)など。グレードアップした設備は、「トイレ」や「浴室・洗面所」が多い。
また、リフォームにかかった費用の平均を世帯主の年代別でみると、50代以上は281.9万円なのに対し、20~40代は662.6万円となっており、約2.35倍の差が開いている。若年層ほど力を入れてリフォームを行っている傾向にあるようだ。
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事業者選定、消費者は対応・人柄を重視
リフォーム時の事業者を選ぶ際に重視したことを実施者に聞くと、最も多かったのは「担当者の対応・人柄」で44.6%となった。前年度の25.8%から18.8ポイントの急増だ。次いで、「工事の質・技術」が同9.1ポイント増の32.2%、「工事価格の透明さ・明朗さ」が同14.6ポイント増の29.3%と続いており、安心や信頼につながる要素を重視する人が増えている様子。
リフォーム検討者にリフォームで不安に感じることを聞くと、「費用が掛かる」(39.3%)、「施工が適切に行われるか」(31.4%)、「見積りの相場や適正価格が分からない」(30.5%)の順で多い。特に、50代以上はこれらの不安を持つ割合が高くなっている。こうした点への対応が、今後のリフォーム事業者には求められそうだ。
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