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2021.3.10

スマートファクトリーで新たな製造業の形を示していく

Team Cross FA プロデュース統括 FAプロダクツ 代表取締役会長 天野眞也 氏

かつての輝きを失いつつある日本の製造業だが、Team Cross FAのプロデュース統括などを務める天野眞也氏は、スマートファクトリーによって日本の製造業が変わることで、こうした状況を打破できると指摘する。スマートファクトリーの住宅業界での可能性なども含めて話を聞いた。


Team Cross FAのプロデュース統括などを務める天野眞也氏

大量生産ではなく最適生産が求められる時代に

―日本の製造業が厳しい状況を強いられる要因をどのように考えていますか。

ひとつはコストの問題でしょう。例えば白物家電やテレビなど日本の製造業が強みを発揮していたものが、コスト競争力という点で海外のメーカーに太刀打ちできなくなっています。

もうひとつの要因はブランディングです。安いものが全てではありません。私はJeepに乗っていますが、安いから選んだわけではありません。「カッコいい」と思うからJeepを選択しているのです。こうした消費行動を誘発するにはブランディング戦略が不可欠です。アメリカやヨーロッパ、さらに最近では韓国のメーカーもブランディング戦略が上手になっています。対して日本のメーカーは、それほどブランディングが上手ではありません。

確かに「made in japan」に対するブランド力は今でもあるのかもしれませんが、「日本製の商品はカッコいい」といった印象はあまりありません。

さらに言うと、モノが充足するなかでマスカスタマイゼーションも強く求められています。マスカスタマイゼーションとは、カスタム化された製品を大量生産と同じ効率で生産していくことです。モノが充足してくると、大量生産ではなく最適生産が必要になります。川下の需要に応じて細やかに川上の製造業が対応し、欲しい時、欲しいモノを、欲しい量を供給していくということが求められているのです。この点でも日本の製造業は後れをとっています。

―日本の製造業はどこに活路を見出していけばいいのでしょうか。

失ってしまったものをもう一度取り戻すことは難しいでしょう。新たな産業の形を世界に示していく必要があるのではないでしょうか。そのひとつがスマートファクトリーを核としてモノづくりを世界に先駆けて具現化し、そのシステムを世界に輸出していくという考え方です。世界中でまだまだ工場は必要とされていますから。

加えて、RE100を目指すような企業に対して、全てを自然エネルギーなどで賄えるようなスマートファクトリーを提案することができれば、工場自体が日本の新たな輸出産業になるのではないでしょうか。

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ハウジング・トリビューンVol.634(2022年2号)

特集:

進化する「wallstat」が木造住宅づくりを変える

地震大国といわれる日本において、住宅の地震対策は欠かすことができない。また、遠くない将来に必ず起こるといわれる南海トラフ地震と首都直下型地震などの巨大地震に備え、住宅には、より高いレベルの耐震性能が求められている。こうした中で近年、存在感を高めているのが、木造住宅の耐震シミュレーションソフト「wallstat(ウォールスタット)」だ。木造住宅を3次元的にモデル化し、過去に起きた地震や想定される巨大地震など様々な地震動のデータを入力することで、木造住宅の地震による揺れを動画で解析し構造プランを強化できる。

耐震性能の可視化により、エンドユーザーに対しても説得力を持って高耐震住宅の重要性をアピールしやすくなるため、wallstatを活用して、建てる前に住宅を揺らし、壊し、シミュレーションを行い、より耐震性の高い、安全性を高めた住まいを実現し、普及を目指す住宅事業者も増えてきている。

2022年1月には、wallstatのバージョンアップにより、耐震シミュレーション機能が強化された。ユーザーの声を反映し、計算時間を約2分と、従来の10分の1に短縮。より使いやすいものへと進化している。wallstatで耐震シミュレーションをすることがあたり前という時代になっていきそうだ。

併せてwallstatに組み込みシミュレーションできる建材、連携できるソフトウェアも紹介する。

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