2017.2.3
シンクタンクに聞く どうなる2017年の住宅マーケット 三菱総合研究所
三菱総合研究所 経営コンサルティング事業本部 経営戦略グループ 主任研究員 宮崎要 氏
生き残りをかけて海外など新市場への進出が加速する
──2016年は企業業績が堅調に推移し雇用も改善に向かいました。
日本経済の底堅さが出てきたという印象を持っています。国も産業育成に力を入れる一方、働き方改革を進めています。自分たちの生活に関わることが政策として進んでいることが分かると消費者のマインドも向上します。
ただ、住宅投資に向かうには現状の経済成長では充分とは言えません。もうひと押し必要でしょう。
その一方で、新築住宅については需要に対し供給が多すぎるのではないかと思っています。人口・世帯数が減少していくなかで年間90万戸もの新築住宅が本当に必要なのでしょうか。すでに供給過多の状態なので空き家問題などが生じているのではないかと思います。
そうしたなか、国はリフォームや既存住宅流通の拡大を掲げています。
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