大和ハウス工業、業界初の戸建住宅向けダストボックス
コロナ禍の“ごみストレス”を解決
大和ハウス工業が業界初の戸建住宅向け据え置き型ダストボックスを、ポストや宅配ボックスなどを手掛けるナスタ(東京都港区、笹川順平社長)と共同開発した。
コロナ禍で在宅時間が増えるなか一つの課題としてクローズアップされてきたのが家庭のゴミ問題である。今年4〜5月に東京二十三区の家庭から排出されたゴミ量は昨年比で8〜10%増加した(東京二十三区清掃一部事務組合調べ)。日用品の買い物、外食が減り食事のデリバリーや自宅での料理が増加したことなどにより、段ボールやプラスチック容器など家庭におけるゴミの量が増えたとみられる。
こうしたゴミ量の増加は、暮らしのストレスにつながっているようだ。日本コカ・コーラが全国20〜50歳代の男女400人を対象に行った「ゴミの分別に関する意識調査」によると、「外出自粛前に比べ、ゴミの分別のストレスは増えたか」との問いに、全体の72.0%の人が「増えた」(増えた+どちらかというと増えた)と回答、なかでも外出自粛を機に在宅勤務となった人においては77・5%が「増えた」と8割近くがストレスを感じている。
こうした“ごみストレス”を解決するため両社が開発したのが「D’s stocker」だ。
戸建住宅の敷地条件を考え奥行35cmのスリム・コンパクトなボックスとし、一般家庭のゴミ出し規制にあわせて100ℓと45ℓの大・小の2サイズを用意。本体と蓋を斜めにすることでゴミが出し入れしやすく、ゴミ袋も取り出しもスムーズに行える。ゴミ袋の取り付けには新開発の「マグネット式軟質樹脂製のゴミ袋留め」で素早く行うことができる。スチール製のため雨や風に強く、土台にアンカーやボルトで固定するため強風時に飛ばされるリスクも低い。
販売対象は大和ハウス工業の戸建住宅を購入するユーザーで、注文住宅のユーザーに提案するほか、戸建分譲住宅でも装備していく。また、既存の同社戸建住宅居住者にもリフォーム提案していく考えで、年間1000台の販売を計画する。価格は小サイズが30000円、大サイズが40000円。
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