真夏日の工事再開 新型コロナ対策と熱中症対策の両立が課題に
緊急事態宣言が今月末まで延長され最初の週明けとなった11日、埼玉県熊谷市など関東地方を中心に真夏日を記録。新型コロナウイルスの感染拡大の防止に取り組む施工現場にとって今後、現場作業員の熱中症予防の対応を同時に求められることになりそうだ。
大手住宅メーカーが東京都内で計画する賃貸マンションを建設するための解体工事が11日から再開された。この現場は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために先月18日から10日まで休工。およそ3週間ぶりに工事が始まった。現場にいた数人の作業員はマスクを着用。ヘルメットを装着した額からは大粒の汗が流れる。この日の都内の気温は、練馬で午後1時に29.5度と真夏日に迫った。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、この現場では、マスク着用は作業上の義務という。ただ、マスクを着用すれば、熱がこもり体温は上位し、作業員が熱中症など体調を崩す恐れもある。作業員の1人は、「万が一、周りにうつしてしまったら大変」と感染拡大防止に気を配りながらも、「これから暑くなるから、いつも以上に水分補給などに気を付けなければ」と熱中症への心配もする。
新型コロナ禍での夏場の現場作業に向けて、住宅メーカーなどは現場作業員への体調管理の体制整備が求められる。
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