“成長ノウハウ”を共有する工務店経営のプラットフォーム

2010年の設立以来、急速な成長を続けているアイ工務店。年間の受注棟数は4000棟を超えて、東京商工リサーチ調べでは11年にわたり住宅業界No.1の成長率を誇っている。

同社が提供する工務店経営のプラットフォーム「Ai-COSS」は、工務店の特徴や強みを損なうことなく、急成長し続けるアイ工務店が導きだした“成長ノウハウ”を共有していくものだ。

経営マネジメントシステムで
効率化や法制度への対応を簡単に

具体的には、①経営マネジメントの推進、②即提案速契約の実現、③調達コストダウンといった効果を地域工務店にもたらす。

①経営マネジメントの推進という点では、基幹業務システムと施工管理システム「AIsys（アイシス）」を備えている。

このうち基幹業務システムは、顧客・商談管理から原価、発注、請求、アフターメンテナンスなど住宅建築の全ての業務をサポートするクラウド型のシステム。あらゆる情報を一元化できるだけでなく、経営に関する指標なども可視化することが可能で、工務店経営のデジタル化を促す。

例えば、営業担当者が入力した契約前の顧客情報はこのシステムを介して共有される。経営層だけでなく、設計、工務、経理、アフターサービス部門などが情報を共有し、業務の効率化だけでなく、顧客満足度の向上や成約率の改善などに貢献する。

また、電子受発注などにも対応しており、DXの第一歩であるペーパーレス化をスムーズに進めることができる。さらに、クラウド型のシステムであるため、随時バージョンアップなどを行い、法制度の改正などにも迅速に対応する。電子帳簿保存法の改正やインボイス制度などへの対応も支援する。

施工管理システム「AIsys」は、この基幹業務システムに連動する。スマートフォンなどを使い入力した情報が基幹業務システムと連動する。社外の協力事業者などとの連携も図ることができ、顧客との契約が確定すると現場に関する情報や図面などが自動共有される。　

共有された情報を協力事業者が確認し、承諾ボタンを押せばシステム内で受発注が確定するという機能も備えており、その後の請求書のやり取りなどのペーパーレス化を促す。契約確定から半日～1日程度で協力事業者への発注を完了することも可能だという。

なお、協力事業者が増えても利用料が変わることはなく、ID数に応じてコストが増えていくという心配もない。

即提案速契約を実現
営業担当者がその場でプラン提案

②の即提案速契約の実現については、「PRMIA（プレミア）」という営業プレゼン・見積システムが活躍する。

アイ工務店も実際に使用しているシステムで、営業担当者がスピーディーにプランを作成できる。

簡単なマウス操作とドラッグ＆ドロップによって、平面プランを制作でき、その情報から3Dの立面図やプレゼン用のパースまで完成できる。施主の要望を聞きながら、その場でより具体的な提案を行えるというわけだ。

さらに、平面プランを作成すると、即座に見積書もできあがる。施主の要望を聞いてから、数日後、時には数週間後にプランと見積を提案するといった状況が解消される。

その場で具体的な提案を受けることで、顧客への訴求力は格段に高まり、受注の確度も高まることが期待される。

独自の資材調達システムを利用し
10％のコストダウンも

③調達コストダウンについては、独自の資材調達システムを利用できる。アイ工務店の資材調達力も利用しながら、1棟分の資材を調達することが可能だ。ただし、一般的なFCなどとは異なり、指定された資材を特定の調達先から調達するといった縛りはない。

「Ai-COSS」を利用する工務店は、調達を代行して欲しい資材のみをアイ工務店経由で調達できる。また、従前から取引きがある企業とアイ工務店が連携することで、既存の取引先からの調達も可能だ。
これまでに導入した企業の実績では、平均すると10％程度の調達コストを圧縮することにつながっているという。

アイ工務店では、「ツールを売ることが目的ではなく、我々が実践してきた“成長ノウハウ”の仕組みを共有することを目指しています」としており、同社が急成長した成功モデルを全国の工務店と共有し、ともに成長するための理想的な共創関係を構築していきたい考えだ。

顧客・商談管理から原価、発注、請求、アフターメンテナンスなど住宅建築の全ての業務をサポートするクラウド型の基幹業務システム

PRIMA
簡単なマウス操作とドラッグ＆ドロップによって、平面プランを制作でき、その情報から3Dの立面図やプレゼン用のパースまで完成できる営業プレゼン・見積システム「PRIMA」