短時間で作成可能なバーチャルツアー ニューノーマルに対応した集客・営業手法として定着
リコー「THETA 360.biz」
住宅購入者の多くがホームページで情報を収集し、コンタクトをとる住宅会社を絞ることが一般化している。物件探しをするエンドユーザーも、かつては分譲マンションのモデルルームや総合展示場を何か所もはしごすることが一般的だったが、最近ではあらかじめ数社にしぼって来場するケースが増えている。コロナ禍により、こうした傾向はより強まっている。
こうしたなか、住宅会社のホームページにとって不可欠なコンテンツになりつつあるのがバーチャルツアーだ。住宅などの360度画像を撮影し、ホームページ上でバーチャルでの内覧ができるようにすることで、モデルルームや住宅展示場に来場することなく建物のイメージをより具体的に把握できる。
リコーでは、360度画像を簡単に撮影できるRICOH THETA(以下THETA)を利用したバーチャルツアー作成サービス「THETA 360.biz」を展開している。時間や移動の制約なく家探しを行うことができるため、コロナ禍により導入は一気に加速したが、ニューノーマルな集客・営業手法として定着しつつあるサービスだ。
誰でも撮影可能 特別なスキル不要で編集も
「THETA 360.biz」の最大の特徴は、簡単に高品質のバーチャルツアーを作成できる点。撮影は、撮影場所を決めてTHETAを三脚に固定し、撮影ボタンを押すだけ。特別なスキルは必要なく、誰でも簡単に撮影ができる。
撮影された画像をもとに建物内を回遊できるバーチャルツアーを作成するが、この編集作業もドラッグ&ドロップ操作で直感的に行える。
また、画像内にこだわりのポイントなどを説明する文章や写真、URLのリンクを貼ることもできる。
リコーによると、通常のものであれば最短で3分程度で編集作業を終わらせることも可能だという。
さらに、リコーの複合機やカメラメーカーとして培った画像処理技術を活用し、AIが自動でノイズ除去や明るさ調整を行うことも可能だ。360度画像からスチール写真を自動で切り抜く機能もあり、THETAが1台あれば住宅販売のための写真を用意できる。
家具や小物をCGでリアルに表現
RICOH360-VRステージングというサービスも用意している。専属のデザイナーが、家具や小物などのCGを画像の中に配置していくもので、空室状態の部屋の訴求力をさらに高めることができる。完成した画像に設置される家具などリアルなつくりになっている。実際の家具や小物を搬入することなく、画像を用意するだけで生活シーンをイメージできるコンテンツを作成でき、手間やコスト削減にも貢献する。
AIが自動で家具を配置する「AIステージング β版」もリリースしている。
もはや営業ツールとしても不可欠なものになりつつある、バーチャルなホームステージング。サービス内容の進化に伴い、利用場面も増えていきそうだ。
株式会社リコー
〒143-8555 東京都大田区中馬込1-3-6
TEL 050-3534-3288
https://www.theta360.biz/
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