2025.11.12

積水ハウス、新たな地盤補強工法を兼松サステックと共同開発

従来工法よりも先端支持力を強化

 

積水ハウスは、新たな地盤補強工法「SH-KPパイル工法」を兼松サステックと共同開発した。

軟弱地盤における住宅等での地盤補強⼯法は、杭状の補強材を地盤に打ち込む工法と、地盤そのものをセメントなどで固める工法の二つに分けられる。

今回開発した「SH-KPパイル工法」は、木製の杭状の補強材を打ち込むもの。杭と杭周囲の土の摩擦によって生じる周面摩擦力と、安定した地盤まで先端を到達させることで発生する先端支持力によって建物を支える仕組みだ。杭の先端を鋼材で保護することで固い地盤にも対応し、2009年に兼松サステックが認証を取得した「環境パイル工法」から適用可能な地盤の範囲を拡大している。

なお、従来の環境パイル工法では、間伐材などの国産材を活用することで、林業活性化やCO₂削減による環境負荷低減を実現。加えて、⾼品質な防腐・防蟻処理により⾼耐久性を確保していた。SH-KPパイル工法でもこれらの特徴を踏襲している。