断熱化で新たな知見、暖かな家は健康寿命が延びる
Housing Tribune Weekly vol.620
暖かな住まいと健康に関するエビデンスが着実に積み上がっている。(一社)日本サステナブル建築協会が「住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する全国調査」の報告会で、最新の知見を明らかにした。同協会では断熱改修の改修前後調査、それを踏まえた長期コホート調査、改修後5年後調査を続けている。報告会では、まだ論文にはまとめられていない“得られつつある知見”が速報として報告された。
劣悪な温熱環境下でも「寒い」と認識しない居住者が多く、「寒さ申告はあてにならず、健康被害防止に向けて室温の把握が必要」と指摘する。約4000人に居間の寒さを申告してもらったところ、33.9%が寒さを感じていなかった。居間の平均室温は17.7℃であり、WHO勧告の18℃を下回っている。室温18℃未満の回答者を抜き出して検討したところ、年齢が高まるほど、また、BMIが高いほど「寒さなし」となるオッズが高い。つまり、高齢者ほど、また、肥満という循環器疾患のハイリスク者ほど寒さを感じにくいということだ。
この記事はプレミアム会員限定記事です。
プレミアム会員になると続きをお読みいただけます。
新規会員登録
(無料会員登録後にプレミアム会員へのアップグレードが可能になります)
アカウントをお持ちの方
ご登録いただいた文字列と異なったパスワードが連続で入力された場合、一定時間ログインやご登録の操作ができなくなります。時間をおいて再度お試しください。
リンク先は各社のサイトです。内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
-
マーベックス・アキレス “断熱等級6”の時代の真の差別化ポイントを解説
2024.11.21
-
YKK AP・パラマウント硝子工業・日本住環境・アキレス 断熱気密の施工をプロが解説
2024.11.21
-
JCA・デコス エバーフィールド・久原氏が石川の木造応急仮設住宅について講演
2024.11.12