人気の宿、ホテルにヒントを得て住宅を再定義
Housing Tribune Weekly vol.615
人気の宿、ホテルなどにヒントを得て、住宅を再定義しようとする動きが広がっている。
2023年1月、yado(東京都渋谷区)は、“泊まるように暮らす”をコンセプトに、宿、ホテルなどとコラボして開発する住宅ブランド「yado」を立ち上げた。yadoの代表は、住宅業界に新風を吹き込む2人、建築家・起業家の⾕尻誠氏と、ベツダイ東京支社CEOの林哲平氏だ。2人が対話する中で出てきた「くつろぎ、高揚感、時間の流れが設計しつくされた“宿泊施設”。なぜこれまでの住宅にはその要素が落とし込まれてこなかったのか」という問題意識からyadoがスタートした。「単なるハコのデザインではなく、暮らし方のデザインまでも担い、住む人の気持ちの変化を生むような住宅ブランドを目指す」(同社)。
新たに立ち上げた住宅ブランド「yado」では、独自の設計ルールを設け、また、人気の宿、ホテルの素材の使い方や設計手法、デザイン力など確かなロジックを分析し、規格住宅を開発する。旅先の心地よい体験要素を徹底的に分析し住宅のフォーマットに落とし込んだモデルを毎年発表するほか、日本各地の宿、ホテルとのコラボ企画を展開する。
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