住友林業、グループ初の国産2×4製材工場「木環の杜 四倉工場」開業
国産スギを利用した2×4材生産で福島県の木材産業に貢献
住友林業グループ初となる国内製材工場「木環の杜(こわのもり)四倉工場」が福島県いわき市内で操業開始した。
子会社の木環の杜(こわのもり)がいわき市内や近隣市町村産のスギを利用した2×4材を生産し、出資する大東建託の賃貸住宅などに供給していく。
同社は、長期ビジョン「Mission TREEING 2030」の中で、国内の森林や木材の価値を最大限に引き出す取り組みとして、木材コンビナート設立を掲げている。木材コンビナートとは、用材利用から、エネルギー利用、ケミカル利用まで、価値を高める木材活用を行い、長期の炭素固定を実現する工場のことを指す。こうした拠点をつくることにより木造建築の普及と脱炭素貢献、林業従事者の雇用創出、国産材の安定供給などを実現し、2030年には年間100万㎥の国産材使用量を目指している。
木材コンビナート構想の第一弾
住友林業の住宅や海外への展開も
今回、福島県いわき市内で開業した「木環の杜(こわのもり)四倉工場」は、この木材コンビナートの第1弾となる。工場を運営する会社「木環の杜」は、23年に住友林業と製材事業者の共同出資により立ち上げたもので、25年には大東建託も出資に加わった。地元福島県からスギの原木を安定的に調達し、木を切ってまた植えるという森林の循環を促すとともに、木材を大東建託の賃貸住宅やその他の企業へと出荷していく。既に複数の住宅メーカーと協議を進めているという。
いわき市内にあるもう1つの拠点「湯本工場」では、輸入材を用いて集成材の梁を製造しているが、「四倉工場」は、国産材を原料としてツーバイフォー工法用の「ディメンション材」を製造する。国内のツーバイフォー工法に使われる資材は海外からの輸入材が多いが、国産スギのツーバイフォー材を生産し、供給していくことで、国内林業の活性化を目指す。
将来的には集成材のひき板を四倉工場でひき、湯本工場で集成材に仕上げ、住友林業の住宅へ使う展開も検討している。さらには、太平洋に近い立地を活かし、「国内のみならず国外にも輸出していきたい」(木環の杜 安永友充社長)と海外展開も視野に入れる。
住友林業の光吉敏郎社長も「いわき市は、原材料へのアクセス、首都圏のマーケットに非常に近い素晴らしいロケーション。まず大東建託向けに木材を造り、いずれは住友林業の住宅に使える木材も製造していきたい。それにより、福島県産材のブランドを市場に示していきたい」と期待と展望を語った。
最新設備取り入れ全自動化
年間原木投入量11万㎥目標
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