New   2026.3.18

S.A.U 余剰建材の再流通を本格稼働 廃棄予定資材を活用した住宅も建築

 

建築資材の廃棄ロス削減を目指すS.A.Uが、余剰建材の再流通サービス「Re‐born(リボーン)」を本格稼働。廃棄予定の建材を活用した新築住宅の建設事例も生まれている。

S.A.U(サウ、大阪府八尾市、木下訓典代表)は、廃番品や、余剰品など、廃棄予定商材の情報をユーザーに提供し、再び商流に乗せる取り組みを進めている。

木下代表は、かつてサイディングメーカーや建材商社に勤めており、当時から廃盤品や在庫が余っているメーカー特注品を安く販売する取り組みを行っていた。しかし「自社のルートでは売り切れず、大量の在庫が廃棄されていた」と振り返る。例えばサイディングメーカーの場合、シーリング材は現場担当者がシーリングメーカーから直接購入することも多く、メーカー側で在庫していてもほとんど出荷されないケースがあったという。また建材商社で働いていた際も、「設備機器はモデルチェンジの頻度が高く、1年ほどで型落ち品になる。メーカー専用品は在庫を多めに確保する必要があるため、結果的に廃棄も多かった」と話す。

建設中の廃棄資材を活用した住宅

独立後に工事事業者として現場に関わる中でも同様の課題を感じていた。「サイディングを200枚納品して10枚余った場合、現状は廃棄するしかない。種類が多く、余ったものを保管しても活用できる機会が少ないうえ、一度現場に納品した商品はメーカーへの返品もできない。1枚2000円とすれば10枚で2万円の損失になり、さらに廃棄費用もかかる」。資材価格の高騰が続くなか、まだ使える建材を費用をかけて処分している状況に疑問を感じていたという。

こうした状況を受け、同社は余剰建材の再流通を目的とした「リボーン」事業を立ち上げた。当初はメーカーが持つ余剰在庫データを提供してもらい、サイト上でマッチングする仕組みを構想した。しかし、商品情報の更新などに課題があり、現在はアイテム数を増やすため、業者から廃棄予定の資材を無償で引き取りサイトで販売するモデルに変更。外装材や内装ドア、建具などの資材が毎月10tトラック1台分ほど集まるようになり、現在は約500点のアイテムを掲載している。


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