三井ホーム、東武不動産と共同で押上に木造宿泊施設
防火地域で2×4耐火を実現
三井ホームが施工・技術提供した江戸の長屋をイメージした木造宿泊施設「T-home 景(KEI)」が、東京・墨田区押上に完成した。東武不動産が推進する地域活性化「ことまちプロジェクト」のフラッグシップ施設だ。
三井ホームと東武不動産の協業による東京スカイツリーのすぐそばの木造宿泊施設が2026年1月に竣工した。東武不動産は押上エリアにおいて、キッチンや洗濯機などを備え、大人数での宿泊も可能な“暮らすように泊まる”ホテル「T-home」を複数展開している。今回竣工した「T-home 景(KEI)」は、そのフラッグシップ施設であり、三井ホームが初めて施工を担当した。
江戸の長屋をイメージ
押上駅から徒歩3分、敷地面積約530坪の病院跡地に宿泊施設と店舗3区画からなる全6棟の複合施設を整備した。歴史ある押上エリアの街並みに調和するよう和のデザインを基調とし、江戸の長屋をイメージした黒い外観の木造2階建てを分棟配置した。広場や路地を配することで、地域住民と観光客が緩やかにつながる賑わいの拠点を目指す。室内も「和モダン」をコンセプトに、畳の小あがりや障子、無垢材の質感を取り入れるなど、日本文化を感じられる長期滞在でも居心地のいい空間を意識した。
2月中旬から開業予定で全29室、最大200人が宿泊可能。全15タイプを用意し、1室あたりの定員は4~10人。宿泊価格は1室5万円ほどを想定する。これまでの「T-home」と同様に主にインバウンドの家族・グループ利用を見込む。


三井ホームの施設・賃貸事業本部コンサルティング第二営業部和井田響平マネジャーは、施工を受注した理由について「耐火技術、遮音技術、構造技術の3つのポイントが大きいと考えている」と話す。押上エリアは防火地域に指定されており、高度な耐火性能が求められるが、同社が持つ「2×4工法耐火構造」を採用することで、木造2階建てを実現した。壁の内側と外側にそれぞれ厚さ21㎜の強化石膏ボードを2枚、計42㎜貼り重ねることで1時間耐火構造を確保した。
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