ミサワホーム、ストック事業営業利益が5年間で約7倍に 持続的成長を支える戦略と成果
空間展示型ショールームも拡大
ミサワホームのストック事業が好調だ。リフォーム、不動産流通、賃貸管理を含めたストック全体の売上高、営業利益はこの5年間で大きく成長しており、近く不動産・買取再販の総合ブランドも立ち上げる計画だ。
同社は創業以来柱とする新築事業のほか、ストック事業、ウエルネス事業、まちづくり事業、海外事業を展開しており、特にストック事業がこの5年間で大きく成長している。リフォーム事業、不動産流通・賃貸管理事業を合算したストック事業全体の売上高は、2020年度の867億円から、24年度には1057億円へと拡大。営業利益は、20年度の8億円(全体の11%)から24年度の55億円(同31%)まで成長した。25年度も数字は上積みの予定で、ストック事業は今や全体の3分の1を占める収益の大きな柱の1つとなっている。

連結営業利益の変遷(単位:億円)
ブランド戦略と大型案件注力が奏功
そのうちリフォーム事業の売上高は、20年度の555億円から24年度には710億円へと伸びた。ミサワホームで請け負ったオーナー向けのリフォームは微増だが、特にオーナー以外を対象とするリフォームが大きく伸びている。一般向けのリフォームを伸ばした背景には、ブランド戦略と大型案件への注力がある。

まず、18年にそれまでグループ内でのリフォームブランドとしていた「ミサワホームイング」を「ミサワリフォーム」へと変更した。五十嵐茂ストック事業本部長は「名前を非常にシンプルにする、そこがまさに狙いだった。『ホームイング』というブランドは社員にとっては愛着のあるものだったが、オーナーはまだしも、一般の方々、金融機関、各エリアでのビジネスパートナーの方々への知名度は低く、分かりづらい面があった。『ミサワリフォーム』という名前に変えたことが、成長のターニングポイントの一つだったのでは」と説明する。
さらに、21年には全面改装のブランド「まるまるリフォーム」を立ち上げた。これまでリフォーム事業の中心だった屋根や外壁、水回りといったオーナー向けの部分改修に加え、オーナーの建物はもちろん、それ以外の戸建、マンション、非住宅など様々な建物のフルリノベーションに対応することで、大型案件が増加。かつて全体の約5%だった300万円以上の工事比率は、現在10%を超える水準に達している。さらに500万円以上の大型リフォーム受注件数は25年は年間約2400件に及び、中にはマンションのフルリノベーションで5000万円、古民家の全面改装で2300万円といった高額案件も手がけている。
空間展示型提案で生活イメージを想起
こうしたリフォームの受注単価向上と新規顧客獲得のため、推進しているのが「空間展示型ショールーム」だ。従来のリフォームのショールームはキッチンやトイレなどの設備を並べて比較する形が主流だが、ミサワホームが展開を強めている新形態のショールームは、実際のLDK空間を再現し、実際の動線や暮らしをイメージし易くしている。

例えば、25年4月にオープンした目黒店では、子どもを持つ都心のパワーカップルによるマンションリノベーションを想定した空間を提案。在宅勤務を想定したスペース、洗濯、アイロンなどの家事効率化を図るランドリールームや、子ども用品の収納や学習スペースなどにもなる組み立て式「蔵収納」など、工夫を凝らしたデザイン、機能を提案し、感度の高い富裕層顧客に訴求している。同10月に埼玉県大宮市に開設したショールームでは、子供が独立したセカンドライフ世代向けの空間と、共働き子育て世代向けの空間を同時に展示し、それぞれのライフスタイルに合わせた提案を行っている。
この空間提案型ショールームは、ほかにも静岡県三島市、佐賀県佐賀市などで展開しており、近く神奈川県の港北エリアや福岡県北九州市八幡エリアでの開設も決定している。今後も全国の主要都市、政令指定都市へと拠点を広げていく計画だ。
買取再販26年度は100棟超え予定
住まいの最新ニュース
リンク先は各社のサイトです。内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
イベント
内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
-
リフィード 社員リレーによるオンラインセミナー「リフィードのこぼれ話」いよいよ後半へ
2026.02.16
-
硝子繊維協会 住宅の設計・施工者に向けた特別セミナーを開催
2026.02.16
-
(一社)リビングアメニティ協会 「健康×省エネ×快適をつくる断熱リフォーム」を解説するセミナー
2026.02.09


