New   2025.12.15

住友林業グループ、住宅事業者向けDX支援を加速 「構造エクスプレス」など基盤サービスを強化

 

「市場縮小」「人手不足」など住宅市場を取り巻く環境が厳しさを増す中、住友林業グループは住宅事業者へのDX支援を進める。ホームエクスプレス構造設計の「構造エクスプレス」などを核に基盤サービスを強化する。

最短3営業日で構造計算を納品
建築確認申請までリードタイムを大幅に削減

住友林業の100%子会社、ホームエクスプレス構造設計は、AI構造設計支援サービス「構造エクスプレス」の提案を強化する。

構造エクスプレスの強みは、設計業務の省力合理化にあり、住宅事業者から発注を受けてから最短3営業日で構造計算書・構造伏図などを納品できる点だ。これにより、早期着工を促進できる。

2025年4月に改正建築基準法の施行により、4号特例縮小がスタートした。2階建て木造戸建てなどの建築確認手続きが見直され、確認申請の際に構造関係規定の図書の提出が必要となった。

4号特例では、木造住宅の小規模建築物(4号建築物)の建築確認において、建築士が設計を行う場合には、構造関連規定などについては審査が省略されていた。しかし、住宅の高性能化に伴い、樹脂複層窓など、開口部が重くなり、また太陽光発電パネルなども載るようになり、建物の重量が増えていることに対応して4号特例が縮小された。2階建て、200㎡超の木造平屋建ての「新2号建築物」は、確認申請の際に新たに基礎伏図、各階床伏図、小屋伏図、軸組図などの構造関係規定の図書の提出が必要となる。

これに伴い、建築確認申請図書の作成における負担が増大している。また、審査側の業務負担も増大しており、従来約3週間だった評価期間が1.5ヶ月~2ヶ月へと延びている。住宅事業者にとっては、着工遅れや資金回収の遅れにつながる懸念がある。


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