沖縄で初開発のコンセプト分譲が好調 エコロジーなど『良質なまちづくり』で差別化
パナソニック ホームズが、沖縄県では同社初となるコンセプト導入の分譲住宅地「パークナードテラス結の宙(ゆいのそら)」を中頭郡読谷村(なかがみぐんよみたんそん)で開発した。
安価な木造分譲住宅を供給する新規事業者が増える中、「良質なまちづくり」に注力し、差別化を図る狙いだ。
1981年から44年にわたり沖縄県で住宅事業を展開してきたパナソニック ホームズが、初めてコンセプトを取り入れた分譲住宅地「パークナードテラス結の宙」を開発した。「エコロジー」、「コミュニティ」、「ウェルビーイング」の3つのコンセプトを軸に開発した読谷村の第1号分譲地は、沖縄バス「大湾」バス停から徒歩13分ほどの場所に位置する。開発面積は2670㎡、各戸の土地面積は約46~64坪で、建築条件付き宅地5区画、建売5区画、モデルハウス1区画の計11区画。11月末時点で建売4、建築条件付宅地3の計7区画が成約済みとなっている。現在は宅地2区画(214.87㎡の1690万円と163.02㎡の1570万円)、建売1区画(土地面積196.67㎡、延床面積82.55㎡の6号地5705万円)を販売している。これまでの購入者は、県内、特に近隣エリアからの住み替えが多いという。

初めてコンセプト分譲住宅を開発した狙いについて、沖縄支社の具志昭宏支店長は「この10年間で約20カ所170区画ほどの分譲を販売してきた。これまでは特にテーマはなく、価格を抑えることを重視してきたが、今回は明確なコンセプトを掲げてまちづくりをし、他社と差別化する狙いがある」と説明。同支社の出雲誠支社長は、「問い合わせ数は従来の分譲地と比較して5倍近い175件と大きな反響になっている。購入した方のアンケートでは、エリアや価格に加え、コンセプトを気に入ったという声もあり、取り組みの手応えを感じている」と話す。
分譲ブランド「パークナードテラス結の宙」は、3つのコンセプトに沿ってまちづくりをしている。「エコロジー」の面では、全戸ZEH化、V2H対応の蓄電池を採用し、自然エネルギーを有効活用。また、同社独自の光触媒タイル外壁「キラテック」を採用し、塗り替えや補修などのメンテナンスの手間、コストを軽減するなど、家計に優しい環境配慮型の住まいとした。「コミュニティ」の面では、沖縄ならではの古き良き近所付き合いの文化を重視。住民同士が植物をともに育てるプラントスペースを街区内に設置することで、住民同士のコミュニケーションを促すほか、外構を石張り仕上げとし、統一感を持たせた。「ウェルビーイング」面では、珪藻土による調湿機能に優れた壁の採用や独自のエコナビ換気システム「HEPA+(ヘパプラス)」によって、快適な室内環境を実現するほか、居間の一部などに〝おこもり空間〟となる「ヌック」を設け、心身ともに満ち足りた暮らしを提案している。沖縄支社では、このブランドを軸に分譲を強化していく方針で、第二弾計画も浦添市で既に進めている。

沖縄で唯一の鉄骨造ハウスメーカー
同社が沖縄に進出したのは1981年。翌82年には中城村内に実験棟を設置。以来、沖縄の風土に合った家づくりの研究に努め、一般地と比べ2倍の強度を持つサッシや、屋根水切に厳しい環境に耐えるステンレス鋼板を採用するなど、沖縄専用の高性能仕様を展開してきた。県内唯一の鉄骨造ハウスメーカーとして、主軸の戸建に加え、ホテル、介護施設などの施設も供給し、25年8月まで累計3341棟の物件を引き渡してきた。
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