三井ホーム 「MOCX WALL工法」採用初のモデルハウス建設中
大空間・大開口設計実現でさらなる訴求へ
三井ホームが、東京都内の駒沢公園ハウジングギャラリーで、新工法「MOCX WALL(モクスウォール)工法」を採用した初のモデルハウスを建設している。
同社は24年10月に、戸建住宅用の新工法「MOCX WALL工法」を発表した。木造マンション用に開発した壁倍率30倍相当の高強度耐力壁技術を戸建住宅向けに最適化した「MOCX WALL」を使用した独自のツーバイフォー工法である。この工法を採用した初のモデルハウスを現在駒沢公園ハウジングギャラリーに建築しており、その内部を公開した。
モデルハウスは2階建てで、敷地面積238.40㎡、延床面積は244.18㎡。世田谷区という場所を考慮し、富裕層を想定したプランとした。特徴はモクスウォールの特徴を生かした大空間と大開口設計だ。2階に4.2mの天井高と合計6mのコーナー大開口を備えた約43帖の開放的なLDKを実現。1階は、ウェルビーイングをテーマにサウナ、パウダー&フィットネス、屋外とつながる「ガーデンラナイ」などを集約し、心身を整えるプライベート空間となる予定だ。
下がり壁やまたぎを省きノイズレスな空間に
設計を担当した注文住宅事業推進部開発グループ 大川洋平マネジャーは、「モクスウォールの特徴をいかに盛り込んでいくか。いかに外から見て良さを分かってもらえるかをポイントに設計した」と説明する。「富裕層向けの住宅では窓が少ない、あるいはセキュリティやプライバシーの面から壁や塀で隠すプランニングが増えているが、あえてリビングを2階に配し、道路から大開口がみえるようにした」。駒沢通りに面した立地であることを活かし、あえて合計6mの大きなコーナー窓の部分を道路側に配した。
また、高強度耐力壁により、これまで部屋と部屋の間にあった下がり壁や、室内と外部をつなぐ「またぎ」部分を省略でき、ノイズレスな空間となった。「すっきりした空間、ノイズレスな空間を求める富裕層の方のニーズに合わせることができる。下がり壁がないことで室内の一体感が増し、室内とバルコニーをフラットにすること面積以上の広がりを出すことができる」と説明した。
モクスウォールの開発に携わった技術研究所研究開発グループ 上迫弘幸チームマネジャーは「一番苦心したのが釘」と明かし、専用に開発したオリジナルNX釘を紹介した。一般的な釘と比べて、太さが一回り大きく、スクリュー加工をしているのが特徴。振動にも強いこの釘を使用することにより、耐力壁の強度を高めることに成功した。施工の手間、時間は、これまでの同社のツーバイフォー工法と変わりがないという。
竣工は26年5月ごろを予定。実際の空間を体感してもらい、販売拡大につなげる。
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