(一社)プレハブ建築協会 24年度完工戸数、前年度比10.1%減の10万3109戸
プレハブ住宅比率は12.6%で2年連続減少、木質系は2年連続増加
(一社)プレハブ建築協会が2024年度の「プレハブ住宅完工戸数実績調査報告書」を公表した。
完工戸数、前年度比10.1%減の10万3109戸、プレハブ住宅比率は12.6%で2年連続減少となった。
同調査は会員企業を対象に実施しているもので、回答企業は84社。前年度から「プレハブ住宅生産能力調査」および「プレハブ住宅工場所在地調査」は中止。共同建ての階数定義を低・中・高から低層(1~3階)、中層(3階以上)へと変更し、低層賃貸住宅の長期優良住宅実績、ZEH実績調査を追加した。
24年度(24年4月~25年3月)に完工したプレハブ住宅の戸数は10万3109戸で、前年度比10.1%減少となった。近年では16年度の16万8443戸をピークに減少が続いていたが、21年度に5年ぶりに増加。22年度も続いて増加したが、23、24年度と2年連続で減少している。全新設住宅着工戸数中のプレハブ住宅の割合「プレハブ住宅比率」は、近年では14年度の17.8%をピークに減少傾向が続いており、24年度は12.6%で、前年度から1.7ポイント低下、2年連続で減少した。
建方別・階層別の完工戸数は、戸建住宅が3万4095戸で同4.9%減となり、3年連続の減少となった。低層共同建てが5万4666戸、中高層共同建てが1万4348戸でいずれも減少。共同建て全体でも6万9014戸(同12.5%減)と減少した。構造別では、木質系が1万2315戸で同2.0%増と、昨年度に続き増加した。鉄鋼系は8万747戸(同12.7%減)、コンクリート系は1万47戸(同1.4%減)といずれも2年連続で減少した。
ZEH割合は上昇

ZEHの完工戸数は5万2114戸で、完工総数の50.5%を占めた。戸建住宅では、ZEHの完工戸数は2万8506戸で、ZEH化率は83.6%(昨年度81.8%)。共同建ては、2万3608戸で同34.2%(同21.7%)。低層賃貸住宅は、2万2029戸で、同44.5%(同30.2%)といずれも昨年度よりポイントが上昇した。
長期優良住宅の完工戸数は3万3539戸で、長期優良住宅化率は32.5%(前年度比5.5ポイント上昇)。戸建住宅では、長期優良住宅の完工戸数は2万8935戸で、長期優良住宅化率は84.9%(同0.7ポイント低下)。戸建住宅の着工総数に占める長期優良住宅比率(39.0%)より45.9ポイント上回った。共同建ての完工戸数は4604戸で、長期優良住宅化率は6.7%(同6.3ポイント上昇)。共同建て全体の長期優良住宅比率(1.8%)より4.9ポイント上回った。低層賃貸住宅の完工戸数は3741戸で、長期優良住宅化率は7.6%だった。
上位10社のシェアは、一戸建てで99.8%、共同建てで94.9%、低層賃貸で99.9%となった。
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