1台で複数個受け取りできる人気モデルに 既存住宅にも対応した新商品

ナスタ「Nasta Box +」

 

ナスタは、独自の機構により1台で複数の荷物を受け取ることができる宅配ボックスを展開しており、その利便性の高さから人気を集めている。2024年8月に発売した戸建住宅向けポスト一体型宅配ボックス「Nasta Box +POST」は、高さ7㎝以下の荷物を複数受け取ることが可能な製品だ。宅配ボックスがロック状態でも上部の複数投函口から荷物を投函でき、盗難防止機構「ナスタガード7」を採用することで、複数投函口からの盗難を防ぐ仕組みとなっている。また、宅配ボックス部には自動ロック機能を備え、一つ目の荷物投函後に鍵のかけ忘れや盗難が生じないよう配慮した。

本体には高強度のPP樹脂、外装には高耐候性のASA樹脂を採用。耐久性を維持しながらコストダウンを実現した。さらに、使用頻度の低かった付属品をオプション化するなど、細やかな見直しを行い、部品構造の簡素化とあわせて品質を維持しながら価格を抑えることに成功した。

厚さ7㎝以内の小型荷物を複数個受け取ることができる
ポストをなくし宅配ボックスの容量を大きくした「Nasta Box +」は今年の冬に発売予定。後付け設置も対応可能とした

主に戸建分譲住宅を扱うビルダーを中心に採用提案を進めており、初年度から予想を上回る受注を見込む。同社によると「既存品と比べて価格が抑えられており、分譲ビルダーに提案した際の反応が非常に良い。価格をきっかけに興味を持っていただき、機能面も高く評価されて採用につながる」という。近年は、コスト面から導入を見送っていた企業からの問い合わせが増え、宅配ボックスが必須設備となりつつある。7月には世界三大デザイン賞のひとつであるドイツの「レッド・ドット・デザイン賞」を受賞。世界的にも高い評価を獲得した。

ポストなしタイプ「Nasta Box +」を冬に発売へ

一方、今年の冬にはポストなしタイプの「Nasta Box +」の発売も予定している。「複数投函の機能が非常に画期的で、既にポストがある住宅でも採用したい」という要望が多く寄せられたことから商品化を決定した。同社によると「ニーズが明確なため期待値は非常に高い」という。戸建住宅では依然として宅配ボックスが未設置の場合が多く、後付け需要は大きいとみる。リフォーム提案としての訴求力が高いだけでなく、新築住宅でもポストと切り離して設置でき、外構デザインの自由度が広がるため、新たな需要創出にもつながる見込みだ。後付け設置にも配慮し、アンカー固定のほか、レンガによる重しを用いた設置方法にも対応。移設が必要な場合にも簡単に対応できるほか、ポール設置や壁埋め込みにも対応しており、幅広い設置環境に適応する仕様となっている。

さらに、ポストの分のスペースを省いたことで、従来よりも大きい、最大100サイズの荷物まで受け取ることができ、複数投函する際も、より多くの荷物を受け取れるようになった。

ナスタ
☎03-3660-1815
https://www.nasta.co.jp/