New   2025.9.10

パナソニック ハウジングソリューションズ パナソニックの「内窓」、ラインアップを強化

既存商品とのパッケージで施工業者やユーザーにアピール

 

昨年夏に内窓市場に参入したパナソニック ハウジングソリューションズが、対応できる窓種を大幅に拡充する。
今後は同社の建材や水回り商品とのパッケージでの訴求に注力する。

パナソニック ハウジングソリューションズは、24年7月に内窓の販売を開始。脱炭素社会へ向けた取り組みが様々な場面で行われているが、同社はこれまで住宅の外皮性能の向上に寄与する商品の取り扱いが少なかった。そうしたなか、熱の損失、流入の大きい開口部で、同社の得意分野である内装建材の観点から取り組める商材として内窓の販売に踏み出した。

浴室用のダークグレー色を強く打ち出す

一方で、「補助金など国の後押しもあり内窓市場が拡大するなかで、昨年参入した当社の取り扱い規模はまだまだ小さい」(外廻りシステム事業部 外廻り設備建材営業企画部 東慧太 氏)として、商品群の拡充を行う。

これまでは、居室・リビング向けの2枚建て引違い窓のみの販売であったが、8月からは、引違い窓4枚建て、引違い窓 浴室仕様、開き窓、FIX窓を追加、住宅のほぼすべての窓に対応できるように。浴室仕様はユニットバス専用の水仕舞いに配慮したユニットバス納まりと、在来工法向けのタイル納まりの2つを用意する。

また、カラーは、和室や温かみのある洋室とマッチする「ライトブラウン」を新たに追加。全5色と豊富なバリエーションで様々なインテリアカラーと合わせることができる。特に、浴室用の「ダークグレー」カラーは、同社が独自でラインアップするもので、ブラックコーデの浴室へ向けて「ダークグレー」の内窓を強く打ち出す。また、枠の細さも特徴のひとつ。内窓は既存の窓枠に設置するため、既存窓の奥行が狭い場合にどこまで対応できるかも重要となる。同社の商品は、枠見込みが引違い窓で55㎜、FIX窓、開き窓で48㎜と業界でもトップレベルの細さ。引違い窓であれば、窓枠寸法は最低57㎜からふかし枠無しで施工でき、既設窓のハンドルや錠と干渉せずに操作ができる。

枠見込みの細さも特徴のひとつ

同社の調査では、内窓を採用したい理由について、寒さ・暑さ対策だけでなく、結露対策や騒音対策、防犯など様々なものが挙げられたという。こうした内窓の多様なニーズに合わせて「ヒートショック対策では、水回りの老朽化改修に合わせた提案や、音環境の改善という面では、内装建材との組み合わせ提案、省エネの面ではエアコンなどの設備と合わせた提案など、パナソニックトータルでの暮らし価値提案ができる」(東氏)として、同社の他商品と併せての提案を進める。

例えば、住宅事業者に向けては、省施工・短工期のリフォーム内装材であるフローリング材の「ウスイータ」や内装ドア「フスマート」などとパッケージで提案する。また、生活者に対しては、水回りの改修に合わせて内窓を設置することでより快適な住環境を実現できることを、WEBやショールームを通じて発信する。こうしたパッケージでの提案を順次拡充し、訴求していく。