ウェルネスとサステナブルで新たな価値を提案 成長と社会貢献の両立を目指す
ノーリツ 竹中 昌之 代表取締役社長
7月1日に新社長に就任した竹中昌之氏が、就任会見で今後の抱負や事業戦略について語った。
環境型配慮商品の拡大、非住宅分野の事業拡大など、実効性にこだわったマネジメントを展開する。

ノーリツ 竹中 昌之 代表取締役社長
1963年富山県生まれ、92年ノーリツ入社。04年ハーマン取締役企画管理統括部長、常務取締役管理本部長を歴任、厨房事業の拡大に取り組む。13年エスコアハーツ代表取締役社長に就任、企業価値向上に取り組む。16年ノーリツ執行役員、以降、上席執行役員管理本部長、常務執行役員管理本部長、専務執行役員企画管理本部長を歴任、DX戦略、熱ソリューション事業など新規事業の開発、中期経営計画の策定などに従事。23年専務執行役員国内事業統括本部長を経て25年7月に現職。
Ⅴプラン26の折り返しに意思決定を迅速化
ノーリツは現在、2024年にスタートした中期経営計画「Vプラン26」の折り返し地点にあります。この重要な局面において足元の戦略を着実に実行しつつ、次期中期経営計画を見据えた経営体制の強化を図るために、2名の代表取締役の体制に移行しました。前任の腹巻知が会長としてガバナンスを担い、私が社長として戦略策定、業務執行を担うことで、意思決定の迅速化を図り、中長期的な企業価値の向上の実現を目指していきたい。
この新体制のもと、中期経営計画「Ⅴプラン26」の着実な履行に取り組みます。この計画は、私自身が企画管理本部長として策定に深くかかわったもので、強い思い入れと責任を持っています。カーボンニュートラル社会への移行、生活構造の変化など社会環境の変化にあわせて価値創造の源泉となる6つの資本(自然資本、人的資本、知的資本、社会・関係資本、製造資本、財務資本)に磨きをかけながら、暮らしに欠かせない商品、サービスを通じて、お客様一人ひとりのウェルネスとサステナブルな暮らしに向けた新たな価値を届ける企業をグローバルで目指していきたいと考えています。
新社長としての3つの責務
バランスの取れた事業構造を
価値提供を実現するため、私自身のこれまでの経験とスキルを活かしながら実効性にこだわったマネジメントを展開していきたいと考えています。特に、私自身、3つの責務を感じており、その問題に果敢に取り組んでいきます。
その一つ目が、成長性を高めるポートフォリオ構想の実現です。国内の住宅分野では、環境配慮型商品をはじめとする社会課題解決型の付加価値商品の拡販を進め、非住宅分野での商品・サービスの拡充と、非対人領域の開拓に注力したい。海外事業では、北米市場での家庭用給湯器、業務用暖房器の展開、また、東南アジアを中心とする新規エリアの市場開拓を重点課題として位置付けています。また、ヒートポンプ利用機器の普及は、国内外とも共通の課題であり、製品開発・普及促進の両面からより一層力を入れていきたいと思っています。
二つ目が収益性を高める財務構造の変革で、事業ごとの収益構造を見直しながら投資も含めたキャッシュアロケーションを通じ、研究開発、DXによる生産設備、デジタルマーケティングなどの成長投資と、資本政策の最適化を図ることを考えています。
三つ目が総合力を高めるグループ組織力の向上です。グループ会社との戦略連携を強化し、全体最適の経営を目指していきたい。また、「Ⅴプラン26」で刷新した理念体系のヴァリューズである「すべては挑戦からはじまる。」を企業文化としてしっかり定着させ、チャレンジ精神を重要視した組織作りに邁進したいと考えています。
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