New   2025.8.5

“面倒くさい仕事”にこそチャンスがある 大規模リノベで勝負する喜多ハウジング

喜多ハウジング 専務取締役 今井猛氏

 

喜多ハウジング(石川県金沢市)は、大規模リノベーションのトップランナーだ。
全国リフォームコンクール40年連続受賞、北陸3県でナンバー1の施工実績を持つ。
なぜ大規模リノベーションに注力するのか。
事業拡大のポイントは何か。今井猛 専務取締役に聞いた。

平均単価2000万円強
年間100件弱

喜多ハウジング 専務取締役 今井 猛氏

――本格的なストック時代を迎え、リフォーム、リノベーションへの注目度が高まっています。

喜多ハウジングは55年前に創業しました。創業から約10年間は内装業が中心で、その後、46年間、リフォーム専門店として活動しています。大規模リノベーションに特化し始めたのは約20年前です。その当時は、大規模リノベーションの参考になる事例が少なく、自分たちで試行錯誤してきました。現在、仕事の9割以上は大規模リフォームで、昨年度の実績で、平均単価は2000万円強、年間100件弱を手掛けています。エリアは石川県が中心で、富山県、福井県もカバーしています。

10年以上経っても一向に売れず、どんどん朽ち果てていく中古物件であった。2階建てから平屋へ減築。インスペクションを行ったうえで、フルリノベーションし、耐震性・耐久性・断熱性の向上を図った

価格競争からの脱却

――20年前、他に事例もない中で、大規模リノベーションに取り組み始めたのはなぜですか。


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