増える本物志向ニーズに木のぬくもりを届ける 人材育成制度を見直し会社の底力を上げる
朝日ウッドテック 代表取締役社長 海堀直樹 氏
天然木を利用したフローリング材の「Live Natural(ライブナチュラル)」などで、市場を切り開いてきた朝日ウッドテック。4月に新社長に就任した海堀直樹氏に、今後の方向性を聞いた。

代表取締役社長 海堀 直樹 氏
――社長就任の意気込みを聞かせてください。
ちょうど、今年の4月に社内向けの経営方針発表会があり、中期経営計画の切り替わりのタイミングでもあったため、1年ほど構想を練っていた新中計を発表できました。
新たな第7次中期経営計画では、「人を基軸とした会社の成長」を打ち出しました。これまで、専務として営業全体を取り仕切る役目を担ってきましたが、2年ほど前からは、営業以外の全社に係る仕事にも重点的に取り組んできました。例えば、昨年春には人事制度を刷新、これまで約40年間続いていた人事制度を見直し、努力をした人が報われるような評価制度を導入しました。同時に、教育制度の見直しも進めていきます。役職ごとに行われていた社員研修を白紙に戻し、研修メニューの再構築から着手します。
労働力不足の影響で、特に工場での働き手が減少しており、長期的にはさらに深刻化していくと考えています。社員のエンゲージメントを高め、やりがいを持って働いてもらうこと、そして社員一人ひとりの成長を促すことが、会社の底力を引き上げる原動力になると信じています。
――御社は「需要創造型企業」を掲げられていますが、どのようなことを手掛けていきたいですか。
カラーフロア全盛期の時代に、「Live Natural(ライブナチュラル)」という突き板の高付加価値商品を発売して23年、「Live Natural Premium」という挽き板の最上級グレードを出してからは13年と、木味を活かした突き板、挽き板の商品に舵を切って一定の年月が経過しました。改めて、会社の強みは何なのかを問い直したいと思っています。フローリング商品をメインに扱っているため、「フローリングメーカー」と呼ばれることも多いですが、私自身は決してフローリングだけが強みだとは思っていません。突き板や挽き板の技術を生かし、空間全体の価値を高める内装用化粧材をつくれる点にこそ、当社の本質的な魅力があると捉えています。フローリングに加えて空間全体で、突き板、挽き板の活用シーンを広げ、温かみのある空間を届けていく。そういう意味では唯一無二の企業だと思います。新設住宅着工戸数の減少や、床面積の縮小、少子化など住宅産業にとってマイナスとなる市場環境が取り上げられることが多いですが、当社の強みを世の中に広げるという意味では、まだまだやれることはたくさんあると感じています。
フローリングに留まらず、空間全体でお客様に感動を届けたいと思っています。
――空間全体に突き板、挽き板を用いた商品を広げていくことについて、具体的にはどのような取り組みをされていますか。
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