nat、建築設計教育の現場で3D計測アプリの活用進む
東大・前真之研究室の課題で採用、精緻なモデリングが可能に
建築設計教育の現場で、nat社が展開する3D計測アプリ「Scanat」の実測データの活用が進んでいる。
実測データを根拠とした精度の高いシミュレーションが可能となり実務に近い教育効果が期待されている。
nat(東京都中央区、劉栄駿社長)の3D計測アプリ「Scanat」は、ビデオを撮影するように対象をスキャンすることで簡単に測量し、3Dモデルと写真データを保存することが可能で、現地調査から設計、施工管理まで幅広く活用できる。iPhoneもしくはiPadで測定したい空間をビデオ撮影するだけで、写真撮影されると同時に3Dモデルが生成される。居室内の撮影で家具・インテリアなどもデータ化され、建物の外部空間などもデータ化が可能だ。

東京大学 大学院工学研究科 建築学科 前真之研究室では、Scanatを学生の建築設計教育に活用している。同研究室では、住宅建築物の脱炭素化をテーマに、健康で快適、かつ電気代も安心して暮らせる住環境の実現を目指しており、「断熱」、「窓」、「設備」、「太陽」、「制御」の五つの力を組み合わせて、自然エネルギーを最大限に活用する設計に取り組んでいる。前准教授は、「日本では、既存住宅のほとんどが無断熱であるため、断熱改修によって新築に負けない性能向上を進めていくことが重要になる。現状の住宅の断熱性能の低さを可視化し改善の必要性を認識してもらう取り組みなども行っている」と話す。
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