2025.6.27

長谷萬、アダストリア オフィス向けなど、「木」を活かした空間提案を強化

アダストリア本社でワークプレイスのポップアップ展示

 

長谷萬は、アダストリアと協業し、それぞれの強みを生かして、木を生かした空間提案を強化している。アダストリア本社でワークプレイスのポップアップ展示を行った。

「niko and …」をはじめ、30を超えるブランドを持ち、カジュアルファッション専門店チェーンとして国内外で約1400店舗を展開するアダストリアと、木製家具・什器の企画・販売や空間のデザイン・施工の領域で昨年、タイアップ契約を締結した。日本各地と連携して開催する木材製品展示商談会「WOODコレクション(モクコレ)」の会場で、ニコアンドの東京の店舗でVMD(Visual Merchandising)の立ち上げや店舗の空間作りをディレクションしている倉地誠VMDチーフディレクターが、長谷萬が展示している木製品、木質空間に興味を持ったことが、両社コラボのきっかけとなった。

アダストリアが立ち上げた、木を用いたオフィス・店舗・イベント空間づくりのブランド「niko and …カーペンター」のハード部分を支えるために協業する。アパレル企業だけはPL保険(生産物賠償責任保険)に対応することが難しいといった課題があるため、長谷萬が持つノウハウでカバーする。住宅規模でなくても安全性を重視し、構造計算まではいかないが安全性の検証が必要となる。そうした安全性の検証も豊富な施工実績を持つ長谷萬の「もくラボ」スタッフが対応する。アダストリアが、これまで長年、店舗の演出や陳列で培ってきた卓越したVMDの技術や手法をベースに、長谷萬の木材の調達、加工、施工の一貫体制と木製品企画・販売の強みを生かすことで、店舗に限らず、住宅やオフィス、イベントシーンなどに向けた木製家具・什器などのプロダクト開発や、内装・外構空間の提案を両社で連携し進めていく。

木材で組まれたフレーム「やぐら」で、オフィス空間をゆるやかに仕切った


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