AQ Group 日本初の4つの技術を組み込んだ木造マンション、秋から本格販売
「フォレストビルダーズ」の加盟店と普及拡大
日本初の4つの技術を組み込んだ木造マンション「AQフォレストシリーズ」の第1号物件を大宮市桜木町に建設した。6月からモニター販売を開始し秋以降の本格販売を計画する。地域ゼネコンはじめ、地域ビルダーで構成するネットワーク「フォレストビルダーズ」をつくり加盟会社と共に普及拡大を目指す。
AQ Groupは、木造建築の研究開発で培ってきた技術、知見を生かし次世代純木造マンションシリーズ「AQフォレストシリーズ」を完成させ、その第1号物件としてJR「大宮駅」近くに純木造4階建ての賃貸マンション「AQフォレスト大宮桜木町」(敷地面積215.31m、7戸)を竣工した。
AQフォレストシリーズは、日本初となる純木造ビル5階建て実大耐震実験などを経て、東京大学の稲山正弘名誉教授らと共同開発した「木のみ構法」で建設する。4階建て以上の中規模建築向けで、30倍から40倍の耐力壁を組み合わせることで、耐震性とデザイン性を両立。また、全国を網羅する住宅用プレカット工場で流通する木材を加工することで、コスト削減と施工効率の向上を実現している。特に、石膏ボードの使用面積を大幅に削減できることが大きな強みだ。耐火建築では、耐力壁に石膏ボードを2枚以上張らなければいけないことが、施工面、コスト面からも負担は大きいが、「木のみ工法」では、より高強度の耐力壁を最適に配置することで空間効率を改善、石膏ボードの使用面積を大幅に削減することができる。
木造マンション建設の課題
「木のみ構法」で解決

「木のみ構法」により、木造マンションの建設のさまざまなハードルを解消することができる。「7倍以下の耐力壁だらけになる」、「耐震等級3の取得が困難」という課題に対して、木のみ構法の高倍率耐力壁で対応することができる。「構造設計者が限られる」といった課題もあるが、専用の講習を受講することで対応可能で、オリジナルの構造設計ソフトも用意した。さらに、「対応審査機関が限られる」、「グレー本の範囲内でしか設計できず、審査を受けられない」という課題にも、評定取得によりスムーズに進められる。そのほか、標準化により地域工務店で対応することが可能で、「施工者が限られる」という課題も解消できる。
「AQフォレスト大宮桜木町」には、日本初となる4つの技術が組み込まれている。
一つは、前述した日本初となる純木造ビル5階建て実大耐震実験で培われた技術を採用していること。木造マンションの確かな品質の裏付けとなる。
また、日本初の壁倍率35.8倍の耐力壁を使用。強靭な耐力壁を建物外周部に、効率的に配置することでスケルトン&インフィル設計が可能で、将来の使い方に合わせて自在に間取りを変更できる。
さらに、耐火等級4を上回る、日本初の外壁90分耐火認定を取得した。これにより、最上階の居室の構造梁を室内に露出した「木のあらわし」を耐火建築として初めて実現した。
RC造比でコスト10~30%削減
工期も3分の2に短縮
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