YKK AP、建材一体型太陽光発電の実証第3弾
日射ロスの程度や、ビル反射光での発電効率などを検証
建材一体型太陽光発電(BIPV)の第3弾となる実証実験を羽田イノベーションシティで開始した。内窓に設置することによる日射ロスの大きさやビル反射光での発電効率を検証する。
YKK APは24年春に関電工と建材一体型太陽光発電の開発を行うことを表明、既存ビルのミニチュアとしてトレーラーハウスを活用して制作した実証実験ハウスを利用して、秋葉原駅前広場やさっぽろ雪まつりの会場内で実証実験を行ってきた。
悪天候時の発電や反射光での発電を検証
第1弾の秋葉原駅前広場での実証では、24年7月~10月までの約3カ月間基本的な日射量や発電量のデータ収集を行った。
その結果、平均電力自給率が100%を超えたのは9月前半の1週間のみであったが、その他の期間でも消費電力の8割程度を太陽光発電で賄えることが分かった。また、BIPVは、悪天候時の発電量の減少率が屋根に設置したシリコン型の太陽電池よりも少ないことも判明したという。
一方で、さっぽろ雪まつりの開催期間中に行った実証実験では、反射による発電のデータが得られたという。
実証ハウスを設置した会場の北と南にビルが建っていたが、北面の壁に設置した太陽電池がよく発電した。人が前の通りを歩くと発電量が落ちるため、同社はビルの反射光が雪上に反射して届いた可能性が高いと考えている。「屋根上の太陽光パネルは雪が積もって発電できなくなる雪国において、垂直発電の考え方は重要だと気づくことができた」(新規事業開拓部長 中谷卓也 氏)。
羽田イノベーションシティでの実証を開始
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