ポラスタウン開発、共有地の間に「プライベートガーデン」
浦和美園に7棟の分譲住宅
2024年9月下旬に販売を開始した分譲住宅「オイモス 浦和美園」。全7邸のうち5棟が成約済と販売が好調だ。共有地の間に「プライベートガーデン」を設けて街のコミュニティとプライベート空間を両立した街区計画を行った。

浦和美園は、2030年に全工程が終了する予定の土地区画整理事業「みそのウイングシティ」が進み、発展を続けているエリアだ。「浦和美園」駅は、埼玉スタジアム線(埼玉高速鉄道)の始発駅であり、南北線直通で都心方面へ直結、始発で座って通勤・通学ができるなどのメリットもあり、人気が高まりつつある。
「オイモス 浦和美園」は、「浦和美園」駅から徒歩22分に立地する全7邸の新築分譲住宅。分譲地の中央を通る「緑の小径」(共有地)は、幅を変え、敷石の素材に変化をつけることで他の住みながら歩くことができるスペースとした。また、グリーンクリエーターの小西範揚氏とコラボし、緑の小径に設けたベンチの木陰に配置した植栽の緑を斜めに植えることで、緑のトンネルのような雰囲気を醸成し、「歩きたくなる街並み」を目指した。緑の小径は、「遊」「森」、「風」の3つのエリアに分け、様々な植栽を配置し、歩く時間や四季の変化によって様々な表情を楽しめるように工夫している。
また、7邸それぞれには、ふれあいプライベート空間を自在に楽しむための、「躙(にじ)り口のある中庭」、「フレックスガーデン」、「縁側のある空間」という3つの異なるスタイルの中間的な空間を設けた。躙り口とは、茶室に使われる小さな入り口のことで、入り口を小さくすることで共有地からの視線を隠すとともに内庭に入った時の広がりを感じられるようにした。フレックスガーデンは、建物配置を45度振り、余白になったスペースを活用してつくった2つの庭で、気分によって2つの庭を楽しむことができる。縁側のある空間は、下屋のある庭スペースを設け縁側のようにプライベートに過ごせる空間とした。緑の小径から庭スペースまで遠まわりのアプローチとすることで視線を遮る効果も生み出す。
また、6人の設計者が一邸一邸コンセプトを設け、豊かな暮らしを生み出す様々な工夫を詰め込んだ。長期優良住宅の認定を取得、税金などの面でさまざまな優遇が受けられる。
2024年9月下旬に販売を開始し、25年4月上旬時点で5棟が成約済となっている。区画整理による150坪以上の縛りがあり、価格帯は6000万円を超え、価格設定に影響を与えているが、140件以上の問い合わせがあり、そのうち4割が周辺エリアからの反響だった。契約者の半数が近隣住民、残り半数が都内からの購入者となっている。30代後半の共働き世帯が主な購入者層だという。
「浦和美園は、土地区画整備が進み、今後も人口が増え、地価は徐々に上がっていく地域と認識している。土地を仕入れて販売すれば売れる人気のエリアとなっている。ハウスメーカーや地域のビルダーなど競合も多いが、今後も積極的に新規分譲住宅のプロジェクトを進めていきたい」(同社)考えだ。
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